2004年6月27日

彼女の涙のわけ(猟奇的な彼女)

B00008IXGC.09.MZZZZZZZ.jpgえらく強気な女性と、彼女に翻弄される青年の恋の物語です。なんて紹介はいらないでしょう。「猟奇的な彼女」。中古屋さんで見かけたので買ってしまいました。

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2004年6月25日

釣られない魚だけが……(ビッグ・フィッシュ)

休日出勤の代休をもらったので(って、毎週休出なんだから毎週代休くれ!)、うちのほうではきょう最終日の「ビッグ・フィッシュ」を見にいってきました。
予告編を見たかぎりでは、苦手な部類の作品だと思っていました。空想好きのお父さんが話してくれた物語が実写になっていて、父さんあれは本当にあったことなんだね、なんて優等生なコメントがナレーションでながれるわけですよ。わー、かんべんしてくれよ、な感動ものの予告なんです。欽ちゃんや春風亭小朝にいだいている嫌悪感がありました。
それでもなぜ見にいったかというと、ティム・バートン作品だから、というのと、ほかに見るものがなかったからです。見ようと思っていたのはもう見てしまっていて、あとは評判がいい「下妻物語」とこの「ビッグ・フィッシュ」。「ビッグ・フィッシュ」はきょうでおしまいだったのでこちらを選択しました。

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2004年6月23日

のだめカンタービレ

4063259684.09.MZZZZZZZ.jpg4063404765.09.MZZZZZZZ.jpg二ノ宮知子さんのマンガをしったのは、連載されていた「平成よっぱらい研究所」でした。二ノ宮さんとその飲み友だちの笑えるエピソードでつづられたエッセイマンガです。どろどろしたところがなく、すかっとした気持ちよさが魅力。
エッセイはおもしろいんだけど、ふつうの作品として描かれたマンガはどうなんだろう、たいがいの場合エッセイでみられる自由奔放な展開・表現がなくてがっかりさせられるが通例、とそれまで敬遠してきたのですが、「のだめ」は単行本がでるたびにランキング上位に入っており、最近おもしろいマンガにであえてないのもあって、ためしに2巻まで買ってみたところ、とてもおもしろく、のこりすべてまとめ買いしてしまいました。
内容は、音楽大学に通う学生たちの生活を描いています。かっこよくて才能あるクールなオレさま的な青年〈千秋真一〉と、〈のだめ〉こと野田恵がストーリーの中心となる人物。のだめは、天然の不思議ちゃん。子どもっぽい性格。「がぼん」とか「ぎゃぼ」とか奇声を発する。部屋はゴミの山。〈のだめ〉は〈千秋〉を好きになり、すっかりなついてしまう。〈千秋〉のほうは、だいぶなれてくると、ペットとおなじような感覚をもちはじめる。恋愛感情ではないよう。ほかの登場人物たちもそれなりにみんなどこか変なくせを持っている。これはエッセイでもみられた人間観察です。リアルだなと思います.

"のだめカンタービレ"
二ノ宮知子
各410円
Amazonアソシエイト

2004年6月14日

闇に葬られてしまう(シルミド)

シルミド」を観てきました。
金日成暗殺のための特殊部隊をつくるため、死刑囚を訓練したが、実行直前に計画は中止、部隊の存在が不要となった中央情報局は、部隊の訓練を指導してきた兵士たちに全員の抹殺を命令する、というストーリー。
シリアスなだけじゃなくて、三枚目キャラがでてきて笑いをとり、感情移入をさそう。けっこうオーソドックスなつくりです。
てきとうに利用され無惨に捨てられてゆく登場人物たちの無念さには涙がでてきます。

2004年6月 6日

橋田さんの遺志を継ぐために

4408007722.09.MZZZZZZZ.jpg4776201321.09.MZZZZZZZ.jpgネットでたくさんとりあげられているから自分はやらないほうがいいかなと思っていましたが、それは逃げで自己保身にほかならないと気づいたので、かなりおそくなりましたが、橋田信介さんの本をとりあげます。
戦場にとびこんでいってそれを取材してきた橋田さんは、戦場と戦争をわけて考えます。戦場とは戦いの現場、橋田さんが実際に取材してきたきた場所です。戦争とは、そことはちがう政治の場、会議室のなかでおこなわれていることとしています。戦場では、戦争は収まらない。戦争を始め、終わらせるのはあくまでも政治の場であるわけです。また、平和をうったえるひとたちは殺しあいの現場である戦場のみを問題としてきたが、戦争を終わらせたい、戦争という手段をとらないでおきたい、のならば、政治の場を問題とすべきだともいっています。
そのとおりだと思います。平和主義者は懸命に政治的であるべきです。折り鶴で平和を祈るという行為がはやりましたが、あれは政治の場に参加するにはまだ幼い小学生ぐらいまでならよいのですが、それが大学生ともなるとまちがった平和運動といってよいでしょう。選挙権を持っていないひともまだいるでしょうが、政治的に活動すべきです。折り鶴を折ったひとたちはたくさんいました。それは大きな勢力です。無視できない力を持ちます。

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21g

おもな登場人物は三人。重い心臓の病を患っている男ポールを演じるのはショーン・ペン。妻メアリーとのなかはうまくいっておらず、病気が発覚するまえまでは別居していた。ふたりめはナオミ・ワッツ演じるクリスティーナ。彼女はある夜、夫と幼いふたりの娘を交通事故によって失う。その命をうばったのはベニチオ・デル・トロ演じるジャックだった。クリスティーナの夫の心臓はポールに移植された。ポールは自分に移植された心臓がだれのものか気になり、調査を探偵に依頼し、その人物をつきとめ、なぜ命を失ったかを知る。ポールはクリスティーナに接近し恋におちる。


物語のながれからすると後ろのほうのエピソードのワンシーンが映画のいくつも前のほうにはさみこんであるので、さいしょちょっとわかりづらいところもありますが、映画が進むにつれて、おぼえていたシーンがでてきたり、ああ、あのシーンはこれだったのかと気づいたりして、効果をあげています。あれっ、これって、こんな終わりのほうのシーンだったのかとラスト近くで気づくこともありました。また、ストーリーをあえて先読みさせる効果もあるでしょう。
時間経過どおりにストーリーを描けば、おそらく感動は大きくなるでしょうが、あとで観客に考えさせることはできなくなります。タイトルの21gのことを。死んだ人間は生きていたころよりも体重がも21gだけ軽くなるそうです。ほんのわずかのその重さはいったいなんだったのか。なにが失われたのか。シーンを再構成しながら考えるし、前のシーンと後のシーンを関連づけながらも考えることでしょう。

余談。
登場シーンは多いし不遇なまま終わってしまうポールの妻メアリー。彼女を演じるのはシャルロット・ゲンズブール。かわいいです。ちょっとでも後日談のワンシーンをいられらなかったのかと思いました。