21g
おもな登場人物は三人。重い心臓の病を患っている男ポールを演じるのはショーン・ペン。妻メアリーとのなかはうまくいっておらず、病気が発覚するまえまでは別居していた。ふたりめはナオミ・ワッツ演じるクリスティーナ。彼女はある夜、夫と幼いふたりの娘を交通事故によって失う。その命をうばったのはベニチオ・デル・トロ演じるジャックだった。クリスティーナの夫の心臓はポールに移植された。ポールは自分に移植された心臓がだれのものか気になり、調査を探偵に依頼し、その人物をつきとめ、なぜ命を失ったかを知る。ポールはクリスティーナに接近し恋におちる。
物語のながれからすると後ろのほうのエピソードのワンシーンが映画のいくつも前のほうにはさみこんであるので、さいしょちょっとわかりづらいところもありますが、映画が進むにつれて、おぼえていたシーンがでてきたり、ああ、あのシーンはこれだったのかと気づいたりして、効果をあげています。あれっ、これって、こんな終わりのほうのシーンだったのかとラスト近くで気づくこともありました。また、ストーリーをあえて先読みさせる効果もあるでしょう。
時間経過どおりにストーリーを描けば、おそらく感動は大きくなるでしょうが、あとで観客に考えさせることはできなくなります。タイトルの21gのことを。死んだ人間は生きていたころよりも体重がも21gだけ軽くなるそうです。ほんのわずかのその重さはいったいなんだったのか。なにが失われたのか。シーンを再構成しながら考えるし、前のシーンと後のシーンを関連づけながらも考えることでしょう。
余談。
登場シーンは多いし不遇なまま終わってしまうポールの妻メアリー。彼女を演じるのはシャルロット・ゲンズブール。かわいいです。ちょっとでも後日談のワンシーンをいられらなかったのかと思いました。



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