2004年12月30日

劣等への抵抗(ガタカ)

B00024Z5J0.09.MZZZZZZZ.jpg遺伝子研究が進み、生まれるまえからもう、将来かかる病気、死期がわかり、それを回避し、より好ましい遺伝子の組みあわせを我が子にのこせる世界。すぐ先の未来。
ロマンティックな両親により自然出産で生まれたビンセント(イーサン・ホーク)は宇宙飛行士になる夢を持っていたが自分の遺伝子のためにその望みは叶わないでいた。ビンセントは、裏の業者にわたりをつけ、他人になりすますことを決意した。優秀な遺伝子を持っていたが事故で下半身が麻痺し不遇をかこっていた青年ジェローム(ジェード・ロウ)は、金とひきかえに、識別検査をパスするtための血や毛髪をさしだす。
ビンセントはつぎのロケットの搭乗員のひとりに選抜された。しかし、殺人事件が起こり、不注意で落とされたビンセントの睫毛が捜査陣に発見されてしまう。

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2004年12月29日

きみにしか聞こえない

4044253021.09.MZZZZZZZ.jpeg「Calling You」「傷-KIZ/KIDS-」「華歌」3作による短篇集です。

"せつなさの達人"とよばれていたころの乙一さんの作品。そのレッテルにしばられて、そのあとしばらく、小説が書きづらかったそうです。

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2004年12月19日

マイ・ボディガード

マイ・ボディガード」を観てきました。

コマーシャルや予告編をみると、ボディガードのおっちゃんと少女の心の交流を描いている映画のように思えますが、たしかに前半はそう、元軍人でいまは希望をうしない酒におぼれる毎日をおくっていたおっちゃんが少女とすごしているうちに心を外にひらくようになります。
後半にいたる前の事件の展開はちょっと意外かも、そして後半はバイオレンス。
きれいな映像をとる監督さんだし、表現上の趣味の悪さはないものの、予告編のイメージでみにきてしまったひとはだいじょうぶなんでしょうか。
ラストはハードボイルドです。
個人的には大当たりの映画でした。

少女ピタを演じるダコタ・ファニングの表情、しぐさがとてもかわいらしいロリコンのひとには観にいってほしくないです。「コール」のときよりも大きくなりました。あの映画でも誘拐されてましたね。

2004年12月15日

戦争報道の内幕

412204409X.09.MZZZZZZZ.jpeg民間の記者による戦場取材がはじまったクリミア戦争からベトナム戦争(インドシナ戦争)終結までの120年間、ジャーナリストたちがどう行動してきたのかをふりかえり、政府、軍による規制、検閲とどうたたかったのか、あるいはどう馴れあってきたのか。どのようなスタンスで報じてきたのか、を検証しています。

たくさんの隠された・隠されそうになった事実があります。原爆被害も一ヵ月間報道されなかったというのだから。放射線障害の事実を隠そうとしていたようです。これが隠されてしまっていたら、まだ何発もの原爆が使用されていたでしょう。

類似点もみえてきます。
日本は全体主義的な国民性があるといわれることがあります(全体主義というのはひらたくいえば、個人よりも国家が大事というもの)。またはひとつの考え方価値観にこりかたまってほかをみとめない群衆性、いわゆる〈ムラ〉。
でもこれは日本の特性というわけではなく、どの国も似たような状態で戦争へ突入しています。歴史をふりかえるまでもなく、イラク攻撃前・渦中のアメリカをみるだけでも察しはつくと思います。
これには、もうひとつのべつの面がありまして、戦争をしているはずの国民の多くが、その戦争のことをほとんどしっていなかったことがあります。今回のイラク戦でもそうですが、その関心のなさが、ブッシュ再選へとつながっています。投票する際の関心事は、戦争でも経済でもなく、モラルだったそうです(J-R.COM メールにお返事 2004/11/4 参照)。
あまりしられてはいませんが、戦前の日本も、みんなが国家のために天皇陛下のためにと思って行動していたわけではなく、国民の大部分は無関心。よくわからない。ただ事態にながされていっただけだったそうです。

書いてある事柄が多いので、読み終わるのにけっこう時間がかかるかもしれません。
あと、訳文にちょっと変なところがありました。「〜が」の使い方です。「Aだったが、B」と書いた場合、AとBはだいたい意味が反することを書きます。ウルトラマンは正義の味方だが、その活動中にビルをいくつも壊している、みたいに。それが、ウルトラマンは正義の味方だが、悪い怪獣を何匹も倒した、みたいな文章が3カ所ぐらいあるんです。読んでいて、??となります。読みやすい文章なので残念です。

"戦争報道の内幕 隠された真実"
フィリップ・ナイトリー
中公文庫
1350円
Amazonアソシエイト

2004年12月12日

僕の彼女を紹介します

僕の彼女を紹介します」を観てきました。

ハウルがあるから空いてるかなと思ったら、満席になりました。やはり、「猟奇的な彼女」を観て感動してきたひとが多いのでしょう。

お話は、ヒロインのギョンジン(チョン・ジヒョン 全智賢)が高層ビルのうえから飛びおりていく場面から、このまま落ちて死んじゃうのー、そうはならないよねー、と期待させておいて、ストップ。その自殺の原因となる死んでしまった彼氏ミョンウ(チャン・ヒョク 張赫)が、彼女との思い出を語りはじめます。彼氏は死んじゃっているので、ハッピーエンドになっても、悲しさが残るわけです。(俺は生きかえらすー、とやっちゃうひともいますが、やっちゃうと、あらやっちゃったーな、だったら最初からころすなよ、悲しんだ俺の気持ちをどうしてくれるんだー、な駄作になるのが常。けっきょくしらけちゃうんですよ)。

序盤ラブコメ、映画全体にわたる大きなストーリー(彼の死とその後の彼女に関わる部分)はシリアス。
ふつうの映画だったら終わらせられるところをつづけてみるようなやり方でストーリーはのびていきます。
その結果、なかなかの怪作にしあがっていました。
みどころある映像も各所にちりばめられています。

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2004年12月 5日

古風なSFの香り(スカイキャプテン)

スカイキャプテン」を観てきました。

時代は1939年というから第二次世界大戦がはじまる年。ニューヨークに突如ロボットの軍勢があらわれ街を破壊しはじめた。窮地を救うのが、空軍のエースパイロットで独自の傭兵部隊を持つスカイキャプテンことジョー・サリバン。地上でそれを撮影していたのがジョーの元恋人でありニューヨーククロニクル紙の敏腕記者ポリー・パーキンスだった。ポリーはそのとき、謎の科学者失踪事件を追っていて、重要な手がかりをつかんでいた。

子どものころ見ていたSFビジュアルが好きだった人たちがたのしんでつくった映画なのでしょう。すてきなガジェットがいっぱいです。

ネットをめぐってみると、予告にでてくるロボットが宮崎駿のロボットににているとか、いや宮崎駿のロボットもこの映画のロボットも元ネタがあるのだと話題になっていましたが、そのロボットは冒頭だけ、いくつかでてくるロボットのひとつにすぎないので、あんまり重要な話題ではありませんでした(ちっさいことにこだわるのがマニアの本分)。しかも、えらいでかいし。

ストーリー展開はわりあいシンプルな冒険物。小粒ですが、それなりにおもしろい。あー、つまんねー、とはなりません。