アレキサンダー
「アレキサンダー」を観てきました。
こういう歴史上の人物をあつかった映画はやる気や勇気をもらったりするようなものになってもいいんだけど、みているうちに心に穴があいて風がふきぬけていくようなむなしさを共感させられる屈折がこの映画にはあります。
それは戦争のむなしさではありません。とり憑かれたようにアレキサンダーは情熱的に行動しますが、世界を手にするとか、すべての民族を平等にとか、神話の英雄のようにとか、理想を口にするけれど、口実にしているだけで、どれも信じていないようです。
両親の嫌いな部分に自分が似てきたりして嫌悪し動揺するが、それからの逃避がアレキサンダーを突きすすませているのかといえば、彼を怒らせたり落ちこませたりするネガティブなスイッチにはなっているものの、行動の原動力ではなさそう。
映像は戦争の場面がとくにすばらしく、無数の槍と剣と騎馬が群れなしててうごきまわります。圧巻です。








