ヴィタール

記憶をなくして意識をとりもどした青年が、親が決めた道だからと進むことをこばんでいた医者になることを望み、医学部へ入る。解剖実習がはじまると、青年は、ある女性と出会う不思議な夢を見るようになる。
現代の幽霊物語といってもいいでしょう。幽霊物語といっても、怖い怪談のほうじゃなくて、死んだ後も思いをのこしていて幽霊となってあらわれる、強い思いを題材にしたお伽話。
女性の幽霊のお話では、生きている男のほうは、最終的には怖くなって逃げてしまうのが一般的なのですが、「ヴィタール」では、男は逃げださず女のもとにのこることを望みます。もちろん、そうしたら死んじゃうはずなんだけど、女がいなくなっちゃうんです。なぜそうなるかをはっきりいっていないので、それは映画を見たひとが勝手に考えることです。
塚本晋也の映画では、男と女はほとんどすれ違いで終わってしまいます。この映画でも、現実の世界ではう離ればなれだけど、映画全体としては、うまくいった・心は通いあっていたと思います。
愛についての、かなりいい、映画です。



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