2005年10月17日

蝉しぐれ

蝉しぐれ」をみてきました。

時代劇です。地方のある藩を舞台にしています。主人公の家は地元の村の田んぼを管理するちっちゃな役職につく貧乏な侍です。藩の後継者をめぐっての争いにまきこまれ、主人公の父親は切腹、お家断絶にはならなかったものの無役なので貧乏はさらにすすみます。主人公が大人になったある日、復職がゆるされます。が、それをゆるしたのは、主人公の父親を切腹に追いやった敵方の親玉。しばらくはなにごともなく日々はすぎていったのですが、殿様がまた子どもを作ってしまったために、争いが再燃。主人公も親とおなじ争いに巻きこまれることになります。

というのがストーリーの流れですが、大事なのは、幼なじみの女の子とのあいだのかなわなかった恋のお話です。
も、一生の後悔じゃないですか、それって。
年数がたっちゃって、心のなかで暴れまくるような思いではなくなっても、絶対に消えることない切ない静かな痛み。心のどっかが欠けてる感じ。それでも大事な思い出で、いまの自分を支えてきたもの。
それがメインです。

ストーリー展開がどうも盛りあがりに欠ける画なのですが、主人公を支えている美しいものが壊されないので、印象は悪くはありません。


映画のまえに「春の雪」の予告が流されて、しょっぱなは、ああ、だめかもこの映像と思いましたが、宇多田ヒカルの歌が流れるときには、もう涙がぼろぼろ。そのメンタリティをひきずったまま「蝉しぐれ」を見てしまったので、よけいに、かなわぬ恋にばっかり目がいったかもしれません。

コメントする