おおきく振りかぶって
おもしろいマンガないかなとさがしていたら、この「おおきく振りかぶって」が評判になっていたので、ためしに1巻を買って読んでみると、うおー、おもしろい。翌日、まとめ買いしました。
おもしろいと感じたのはおおまかにふたつです。
ひとつめは、野球の描き方。登場人物たちの通っている高校はいままでは軟式野球しかなく硬式は今年から、チームは初めてできる、全員一年生です。彼らに練習をさせ、アドバイスもするんですが、上から「こうしろ!」といっただけでは本気でやらない。だから、どれだけ理にかなっているか、ほんとうに自分の力になることなのかを説明する。それがまたおもしろい。なるほどと読者のこちら側も納得させられます。
もうひとつは、人物の描写です。絵としては人物の描き分けがうまくいっているとはいえないのですが、性格の描写はうまい。単純な子、複雑な子、気が弱くておどおどしているやつ、自信たっぷりなやつ、うまくキャラクターをつくりあげています。
作者さん自らが語るご本人の学生生活は順風満帆で、それを読んだときは、そんなうまくいったひとが、なんで他人のコンプレックスについてよくわかるんだろうと思ってしまいました。どうしてもうまくいかないことがあるひとがもっている感覚をちゃんとつかんでいます。コンプレックスのないひとなんていない。たしかにそうですが、他人のそれはわからないひとはたくさんいます。作者のひぐちアサさんはちゃんと他人のそれを知る能力を持っています。どこでその能力を身につけたのだろうと興味がわきました。
先日、でたばかりの5巻ではついに夏の大会地区予選。優勝候補の強豪との戦いです。試合の序盤でつづく、となって、6巻がまちどおしくってなりません。



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