アンダカの怪造学I
虚界(アンダカ)という異世界からモンスターを呼びだすことを怪造といい。その怪造を専門的に教える古頃怪造高等学校の新入生の女の子、空井伊依(すかいいより)の活躍をえがくシリーズの1作目。
伊依の特別授業の担当教師となった錬ノ島了信はかつて安易な怪造により妻と子を失っていた。みずからの過ちを償い、ふたりをとりもどすために、「生と死を分かつ」という禁忌の怪造生物"フェニックス"をよびだそうと長年研究していた錬ノ島は、伊依の言葉から、怪造の重大ヒントを得る。しかし、"フェニックス"には錬ノ島が気づかなかったある恐ろしい事実が隠されていた。
日日日は、言葉選び、がうまいですね。選んだ漢字のおもしろさとリズムにセンスがあり光ります。章の扉のデザインにもつかわれている怪造の呪文はこんなです。
現界の扉を打ち開けて、虚界の闇に歩を進め、死人漁りの魔窟を越えて、剣の山をかきわけつ、墨を塗りこむ小川を泳ぎ、砂利の重なる渚を走り......
いいなー。きもちいい。
通常の本文も同様、リズムがよいので飲み込みやすい文章です。語り口も、ぼけやひとりつっこみがあったりで、おもしろいんですよ。



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