2006年3月12日

イーオン・フラックス

イーオン・フラックス」をみてきました。

ウィルスによって全人類のほとんどが死滅した未来。生きのこったわずかなひとびとを救いだし、ウィルスに効くワクチンを開発し、危険な外界から隔離された都市の中で指導者となった一族がいて、やがて時がすぎると、都市でくらす一般のひとたちも不満がでてきて、やがて反乱者として指導者たちと対立するようになります。反乱側の特殊工作員がイーオン・フラックスで身体能力を高めるための改造がされており超人的なうごきで破壊活動や暗殺をおこないます。

まずjは色っぽいコスチュームに眼を奪われます。ピチピチあり、すけすけありで、もーエロエロです。こうなってくるとストーリーも単純で権力者と戦うだけのアクションエンターテイメントなんだろうなと思っていたら、あらあら、流れが変わってきます。
あるはずもない記憶がイーオンだけでなくほかの登場人物たちにもあり、それを夢にみたり、デジャヴのように瞬間、脳裏をよこぎったりと、どうやらここのひとたちにはなにか大きな秘密があるようで、イーオンはその謎をさぐりだします。

ストーリーの要素が複数になってくるとやはり、遠近法で描かれた絵のように、物語も立体的になり、深みがでてきますよね。

最終的には、旧約聖書の創世記のやりなおしみたいな結末をむかえ、生きることとはこういうことだという力強いメッセージをうちだしてくるわけですが、たぶん旧約聖書の創世記がつくられたときも「こんなふうに人間はつくられたのだ」というたんに歴史を語ってたんじゃなくて、生きるというのはこういうことだという教えを打ちだしていたんだんだと思う。キリスト教原理主義のひとたちはこれは実際にあったありのままのできごとを記したものなんだといってるけどね。

アクションは派手なのは前半だけれど、後半のほうが見応えがあっておもしろくなっていて、みどころをうまく配分していると思います。

主人公を演じているシャーリーズ・セロンは目線がきついんけれど、悲しげな色を湛えていて、キャラにうまく合っていたと思います。ラストに、イーオンの記憶のエピソードが回想シーンとしてはっきりでてくるんだけど、じーんと感動、ちょっと泣いてしまいました。

これは意外にSF映画の名作になるかもしれません。

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