2006年4月 7日

聖書の常識

4163647503.09._OU09_PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg この本は、歴史的事実から聖書の成り立ちを解説した「聖書の常識」と、聖書の誕生の地パレスチナを訪れ,
聖書の中に登場する場所へ行く「聖書の旅」からなっています。

 聖書を読むといっても、現在ならばふつう、新約聖書の中のお話を、いまの感覚で昔のことを推測しつつ自分で解釈するか、あるいはだれかクリスチャンに、わたしはこれはこう思いますと彼・彼女の信仰を語ってもらうことはあっても、どういう感覚で聖書がつくられ当時のひとがそれをどうあつかってきたかを知ることはできませんでした。したがってなおのこと、イエスが当時のユダヤ人としてどういう日常感覚を持ち、どういう衝動につきうごかされ行動したのかを知ることもありませんでした(クリスチャンが自分の思いを託してイメージした人物像は知ることはあっても)。しかし、やっとそういうことを教えてくれる本に出会えました。 

 聖書の原初からイエス・キリストにいたるまでの歴史と、当時のひとびとの信仰の感覚がつかめるのでとても勉強になります。「聖書の旅」のほうも、旅行記のおもしろさだけではなく、その場所に該当する聖書の物語をくわしく話してくれているのでいいガイドさんにあたった修学旅行のようにたのしめます。

"聖書の常識"
山本七平
文藝春秋
2200円
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