2006年5月22日

1日で通常の原発から出る1年分の放射能がたれ流されている

 坂本龍一さんのラジオ番組のPodcast(iPodやパソコンで聴ける音声ファイル。番組のおまけみたいなものです)を聴いていたら、「六ヶ所村核燃料再処理施設が試験稼働されている、ここからは1日で通常の原子力発電所から出る1年分の放射能がたれ流しされている」ということがいわれていて、それが本当だったらたいへんなことだとびっくりしました。

 Podcastの内容は、『六ヶ所村ラプソディー』というドキュメンタリー映画を撮った鎌仲監督のインタビューでした。
 六ヶ所村の核燃料再処理施設が3/31から試運転され、Wikipediaによれば「17ヶ月をかけて本物の使用済核燃料からプルトニウムを抽出し、施設の安全性および環境へ放出される放射性物質の量を確認する。430トンを処理して4トン前後のプルトニウムを抽出する予定」だそうです。
 この核燃料再処理施設は、放射性物質の含まれる気体と液体をそのまま大気と海に流します。これが問題点の1。
 2つめの問題点は、この施設がいま反対しようと思っても反対できない状況に置かれてしまっていること。
 3つめは、核燃料の再処理が不要であるという点。プルトニウムを抽出してもそれをつかって発電するシステムが存在しない(この計画にあわせて九州電力でプルサーマルの計画が実行されるようです)。
 そして4つめの問題点は、現在だけではなく未来へも問題をのこすような重要なできごとが、マスメディアによってまったく報道されず、国民に知らさせなかったことです。

 たしかに重要です。鎌仲監督の指摘はもっともだと思いました。

 坂本龍一さんのブログをみると、このことについての記事に六ヶ所村核燃料再処理施設についてのリンクがいくつかありました。

わからないこと
 原発からでる1年分の放射能がどれだけ危険なのか、これがわかりませんでした。坂本さんのブログのリンクからグリンピースの記事「資料 再処理工場からの放射能は1日で原発1年分」へ行くと「六ヶ所再処理工場事業許可申請書」からの引用とされる数値がのっていますが、単位はTBp/年です。Tはテラ(兆)で、Bpはベクレルだそうです。  単位については、「ぼくとはかるの夏休み(放射線を計ってみよう)」がわりとわかりやすいです。  ベクレルは放射線がどれだけでているかの単位なのですが、これだけでは、どれだけ危険なのかはじつはわかりません。人体へどう関係してくるかが物質によって異なるし、放射線の種類によっても影響が変わってくるからです。
もっと信頼が
 それから、グリンピースのサイトにある関連記事を読んでいて思ったのは、根拠をはっきりとさせないで非難しているところがあると思います。危機感ばかりを煽り、ふつうのひとはそれで納得もするのでしょうが、それでは実際の問題解決には役に立ちません。

 環境保護の活動をする団体・個人は、もっと信頼性を重視しないといけないと思います。この問題もかなり活動しているようですが、一般に知られていないのは、マスメディアのせいだけではなく、グリンピースなどの環境保護活動をしている団体が信頼を得られていない部分もあるはずです。もったいない。

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