イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション
映画化された「イーオン・フラックス」の原作アニメです。映画はアニメのアイデアと人物設定の一部を借りた別物でした。映画もそれなりにできのよいSFでしたが、このアニメのファンのひとがみたら味わいがまったくことなるのでけなすしかないでしょう。
イーオン・フラックスはモニカという国の特殊工作員で、ブレーニャ国を支配する独裁者トレヴァーの計画を妨害します。絵柄はいかにも外国人ぽいアメコミ風のもの。あまりうまいとはいえないが挑戦的なアングル・うごきが描かれています。シリーズは10作品で、4作目あたりから急激におもしろくなります。SFっぽい舞台設定で、幻想的な世界をつくりあげ、詩的な感慨が胸に生じるようになります。エヴァンゲリオンとか押井守作品とか好きなひとならはまる可能性大です。
とくに印象にのこったのは、5作目の「浄化」。細長い針金のような骨組みの人型の機械を人体に入れて人格を矯正するプログラムをめぐるお話で、こいつの出し入れ、そして自分にも入っているんじゃないかという不安が、シュールに語られます。
特典ディスクのパイロット版とショートフィルムもかなりすごいのでお見逃しなく(わたしが特典をほとんどみないタイプなので同類さんにいちおう注意)。



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