黒田硫黄「茄子 2」
1回、2回の単発もありますが、シリーズでつづいているものがあることが、この短篇集に、より深い愛情をもたせる理由になっていると思います。
前後構成の短篇で時代劇が入っています。江戸っ子の初物好きが高じて、期日が来るまではご禁制になってしまったナスをめぐるものがたりです。江戸に出てきたばかりの田舎侍と、遊び人ぽいちょっと悪そうな男と、天然素朴でぼけ役に徹する太っちょ、の3人組のほのぼのしたストーリーなんですが、あとで一転します。
メインになっている、田舎で畑仕事をしている元教授のシリーズには、1巻の単発に登場したお父さんが借金かかえて逃げちゃった女の子がでてきます。下の兄弟といっしょに田舎の親戚にあずけられた設定。この女の子、なにかしていなきゃ居づらいようなことをいいますが、みていくと状況よりも性格のような気がします。映画の撮影がきて、稼げないものかとあくせくします。
巻末のおまけページにはナス料理が紹介されています。「干して揚げて炒め煮する」のがとてもおいしそうです。



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