トリコロール/赤の愛
モデルをしている大学生のバランティーヌは車で犬をひいてしまう。首輪につけられた住所へ急ぐが、飼い主の老いた男性は、大けがをした犬のことにはまったく興味をしめさなかった。治療した犬は元気になると逃げだして飼い主の家へと帰る。バランティーヌはそこで飼い主の男性の秘密を知ってしまう。彼は近所の電話を盗聴していたのだった。
突然の嵐だとか、足音、倒れるコップなどの「暗示」と、偶然か必然か(創作では区別する必要には迫られませんが)似かよった出来事の「類似」が多用されて物語が組み立てられています。
バランティーヌとは別個に、彼女の近所に住む青年の物語もちらちらと進行していきます。彼の電話もまた犬の飼い主の男性に盗聴されています。彼の物語がやがて映画の結末できれいな輪を描いてくれます。
トリコロール(フランスの国旗。青と白と赤の3色たてじま)の赤は「博愛」だそうだけれど、映画の終わるころにならないと、わたしは、この「博愛」はよくわかりませんでした。犬の飼い主の男性がついていた職業にとっては重要なのかもと思うくらいで、博愛、博愛、どれが博愛だろうと疑問を感じながら観ていました。まだまだ、博愛がわかるほどの人間性が自分には育っていないのでしょう(ずっとダメかも)。



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