2006年7月14日

ナイト・ウォッチ

Amazon.co.jp: ナイト・ウォッチ NOCHNOI DOZOR 特別編: DVD: ティムール・ベクマンベトフ,コンスタンチン・ハベンスキー,ウラジミール・メニショフ 光と闇の戦いとか、世界を支配する力だとか、どうしてこういうつきなみな設定を選んでしまうのだろうか、と前から思っていたのですが、最近は、ありきたりな設定というのは、間口を広くとることにつながっているんじゃないだろうかと考えます。芸術家肌のひとはすべてをオリジナル、オリジナル、とんがってなきゃだめみたいに考えて、非常にクローズドな世界をつくりあげてしまいがちで、けっきょくその優れた才能を埋もれさせてしまいます。オープンにするとたしかに失うものがあるけれど、得るものも大きいと思います。

 さて、「ナイト・ウォッチ」は、光の闇の勢力の争いが中心にあります。力は完全に拮抗しており、最後まで戦えば両者とも滅びてしまいます。そこで休戦協定を結び、互いに相手を監視することにしました。光の勢力は闇を見張るのでナイト・ウォッチというわけです。
 特殊能力をもった人間を勢力に取り込むのも、どちらを選ぶのかは当人の意志とします。
 予言によると、やがて光と闇の勢力の均衡を破るような巨大な力をもった人間が現れ、そして彼は闇の勢力につくだろうといわれています。

 映像はコンピュータを駆使してなかなかおもしろいのですが、カットの切り替えが早く、うごきがわかりづらいです。みどころのアクションなのに、なぜか顔のアップばかりになってしまうので、もうちょっと見せろよ〜、と思ってしまいました。(これはもしかすると金銭的な問題からくるものなのかも。続編の予告が入っているのですが、その映像はかなりスケールアップしていました)。

 光と闇にきれいにわかれているようで、じつは光も小さな闇をかかえていたりして、そういうわりきれなさを描くこまかいところが物語に奥行きをあたえています。

 それから、まじめ一辺倒ではなくて、マンガ的なおもしろがらせがいっぱい入っていて、この遊びの部分のセンスがあって、たのしめます。

 また、日本での劇場公開時には、ネットの口コミ情報ではやらそうと、関係者ががんばりすぎて、逆に熱を冷ましてしまったという妙な逸話があるそうです。

"ナイト・ウォッチ"
監督 ティムール・ベクマンベトフ
出演 コンスタンチン・ハベンスキー ほか
3900円
Amazonアソシエイト

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コメント

水戸黄門を好むように「パターンだからいい」っていうひとがいるんですよー。けっこう。

宮崎駿は、オリジナリティを伝えるために「共通項をたくさん持つことが大事」で、オリジナリティなんてそのひとがそういう才能を本当に持っているんだったらどこにでもだせる、っていってましたよ。

>光と闇の戦いとか、世界を支配する力だとか、どうして
>こういうつきなみな設定を選んでしまうのだろうか、と
>前から思っていたのですが、最近は、ありきたりな設定と
>いうのは、間口を広くとることにつながっているんじゃ
>ないだろうかと考えます。

これは意表を突いて新鮮な感想で、けっこう目からウロコが落ちました(笑)

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