2006年8月30日

木製ランチョンマット

木製ランチョンマット
 おかずのうつわ屋さんで買った木製ランチョンマットです。
 光線の加減で実際より黄色っぽく映っています。おかずのうつわ屋さんのサイトでの画像の色合いのほうが近いと思います。両脇の色はうつわ屋さんのサイトの画像よりもずっと薄い色でした。濃淡は一枚ずつ違っているそうなので、色合いは買ってみてのおたのしみです。
厚み
 厚みは10円玉4枚よりも紙一枚ほど厚いぐらい。
雑誌と大きさの比較
 サイズは、大判の雑誌(A4変)より一回り大きいぐらい。ほんと、ひとり分サイズです。(エスクァイア、また方針転換してくれないかな)。
側面
 サイドはこんなふうに丁寧に組みあわされています。
 反りはなく、平らです。

2006年8月29日

28日後

Amazon.co.jp: 28日後...特別編: DVD: ダニー・ボイル,キリアン・マーフィ,ナオミ・ハリス,クリストファー・エクルストン,ミーガン・バーンズ,ブレンダン・グリーソン 動物愛護団体がケンブリッジの霊長類研究センターに忍び込み、閉じこめられていたチンパンジーを檻から解放する。チンパンジーは血液を通じて感染するウィルスに汚染されていた。ウィルスの名まえは"凶暴性"。そして、28日後、病院の集中治療室でたったひとりで目覚めたジムは誰もいないロンドンの街をさまよう。

 ゾンビ映画です。ゾンビ映画に共通する、怖がらせるよりも、人間の性(さが)を描く方を重視しているのも同様。ある意味、陳腐なテーマだけれど、くりかえし語らなければならないものなのでしょう。

 こういうテーマをとると、よくいわれるのが"人間の本性"。平和なときにはいいひとだったのに、自分の命がかかってきたりして追いつめられると残忍で卑怯な行動をみせる。そうすると、人間の本性はこうなんだよ、と指摘するひとがでてきます。でも待ってくださいよ。逆に、人間を殺していかなければいけない過酷な世界でいきる非情な男が、ある瞬間、ちょっとした温かな一面をかいまみせてくれたら、彼は本当は優しい人だったのだというでしょう? 違った状況でべつの一面が見えたからといって、それを本性だとか本当のなにかだとかいってしまうのは不適切な考え方だと思います。

 さてこの映画、テーマはよくあるもの(普遍的っていったほうがいいの?)ですが、映画は新鮮でとてもかっこいい。
 ここは地獄なのか天国なのかそんな光景を見せてくれます。音楽が"アヴェ・マリア"のリミックスが静かに流れたりするのも、この効果に貢献しているでしょう。

 この映画にはバッドエンドの別のエンディングがあり、劇場公開時にはクレジットの後におまけ映像として流されました。DVDにもさらにアレンジが別のエンディングとともにおさめられていますが、これを観ると、生き残った者のこれからの行動がどれだけ大切かを感じさせてくれます。まー、でも、いまでこそ、そんなふうにいえますが、へこみましたよ、映画館で観たときは。

(劇場公開時の感想も書いていて、比べるとおもしろいかなと思ったんですが、どうやらそれはブログになるまえに書いたものだったようでのこっていませんでした)。

"28日後"
監督 ダニー・ボイル
出演 キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、ミーガン・バーンズ、ブレンダン・グリーソン ほか
995円
Amazonアソシエイト

2006年8月28日

甥が帰ってこない事件

 ぼけーっとDVDを観ていた昨夜の11時ごろ、弟に、姉の子ども(中2男子)が夕方に散歩に行くといって家をでたきり帰ってきてない、いっしょに来て、といわれ、いそいで車に同乗。母親も乗せるというのでそちらへよる。
 懐中電灯が必要だろうということで、さがしだし、電池はコンビニで買うことにする。
 買った電池を母親が懐中電灯にいれるが、車のゆれで、物が座席の下に落ちるだの、電池をいれてもつかないだの、ごちゃごちゃなにかいっているのに、ちょっとイライラ。でもだまっている。

 姉の家に着くと、姉の旦那さんがいま警察にいっているとのこと。担任の先生にも電話をしてクラスの生徒に連絡をとってもらっているとも。
 わざわざ来なくてもよかったのに、といわれてしまう。
 どうやら母親のフライングらしい。

 すでにさがすべきところはさがしている。
 あとは、警察にたのんでしまったほうがいい、ということになった。しかし、とりあえずは、姉の旦那さんが帰ってくるのを待ってから、決めることにした。

 仏壇にむかって、無事をお願いしてみる。
 信仰心はないのだが、なにもできないのなら祈るしかない。

 警察が、姉の子どもの部屋をみたいといって、こちらに来ることになる。

 警官がふたりくる。
 部屋を調べているのを横で見る。
 書き物などをチェックしている。家族共有のパソコンでメールやチャットをしていることを知り、そちらも調べている(部活のことなどまじめなものしかなかったとあとでいっていた)。

 途中、先生が来る。(そのときは担任だと思っていたがあとでそうでないことがわかる。学年主任とかそういうのなのだろう)。

 いろいろ話になるが、学校で問題があったわけでも、親とけんかをしたわけでもないし、素行に問題がありそうなわけでもないし、原因になりそうなことはでてこない。

 事故に巻きこまれて、とか、不審者に、など、いやな想像をしてしまう。

 担任の先生と、教頭先生が来る。
 学校で最近撮った写真があり、まだプリントアウトしていないというので、警察はデジカメの画面を携帯でとって捜索用の顔写真にした。

 警察はこれから車で行きそうな場所を捜索。

 われわれは、きょうのところは帰ることになる。
 もしかしていないかと、外を見ながらのゆっくりとした帰宅。

 「あれ、そうじゃない」とか母親がいう。
 でもちがう。
 そんなことが繰り返され、
 「あれ、ちがう」とまた母親。
 目をこらしてよくみると、
 あれ、 ほんとうにそうだ!
 歩道をあるいているのは、姉の子ども。
 車をすぐに近づける。
 みんなでくちぐちに名まえを呼ぶ。どうしたんだという。

 怪しいひとに追いかけられ逃げていたとのこと。
 このときにはもう午前1時をすぎていた。
 いままでずっとか?とも思うが、まあ、とにかく無事でよかったよと思うので、さっさと車にのせて、家に送ることにする。母親はさっそく電話を姉の旦那さんとに入れる。

 家に着くと、姉がすごい心配していた顔で子どもをむかえていた。それまでは気丈にふるまっていたのに、すっかり表情が変わっていた。

 なんだかほんとうに心配しているんだかわからないような、余計な話ばかりしていた自分の母親がまっさきに姉の子どもを見つけたのにもちょっと驚いた。街灯はあるけれど、ひとを見分けるのはかなりむずかしかったのに。

 家に帰ったら、もう2時をまわっていた。
 ぶじに見つかってほっとしたけれど、神経がまだ高ぶっていて、あまり眠れなかった。

24時間テレビ式

 ことしの24時間テレビはハプニングがネットで騒がれて高視聴率だそうです。

 これからは、"好きそうな"ハプニングを仕掛けておいて、情報操作すれば、みんな、だーっと流れていくんで、がっぽり視聴率をかせげるようになりますね。

 ハプニングの後始末は、下っ端を切っちゃえばいいだけだし、だれか犠牲にしちゃうのも悪くない。

 下手するとドボンしちゃうこのゲーム、だれが最初に手をだすんだろう?
 それとも、もうとっくに始まっているのかな?

2006年8月27日

片目のジャック

oneeyedjacks.jpg マーロン・ブランドが主演、監督した映画です。ゴッドファーザーのお爺な姿しか知らないので、壮年期の色気ありすぎな姿が見られてよかったです。

 ジャンルは西部劇。仲間と銀行を襲った主人公は保安官の追跡から逃げている最中、仲間の裏切りにあって捕まってしまう。5年後、刑務所を脱獄した主人公は裏切者の行方を捜していた。そのとき、主人公の腕前を知っている男から銀行強盗をやらないかと誘われる。断ろうとすると、主人公が捜していた裏切者の居場所を教えるという。かつての親友、金を持ってひとりで逃げた男は、彼らが襲おうとしている銀行がある町の保安官になっていた。

 迫力ある序盤の追跡劇から、つぎは復讐劇になるのかなと思いましたが、これがなんの因果かうまくいきません。保安官になっていた男の義理の娘(妻の連れ子)と主人公と恋をし、それを気づかれ、酒場でのトラブルを口実にやっかいな問題を起こすよそ者としてひどい目にあわされて町を追放されます。やがては恋をした女に説得され、復讐をやめて彼女をつれて逃げだそうとしますが、忘れてはいけません。主人公はこの町の銀行を襲うために来ているんです。当然、仲間割れとなり、彼らに、はめられてしまいます。

 主人公はヒーローではなく、基本的に悪人です。いい女が好きで、その好きな女にもへいきでウソをつくような男です。裏道を生きる人間だから、ひどい目にあわされ、それは自業自得だといわれてもしょうがありません。そういう"業(ごう)"もうまく描いていると思います。

太陽

sun.jpg 今日は、昭和天皇を描いた映画「太陽」をみてきました。

 非常に静かな映画です。イッセー尾形が演じる昭和天皇のちょっと変わっていて、ときとしておもしろく、そして鋭さもみせる言動に見入ってしまいました。

 ブログ「映画喫茶」さんのレビューでは、"戦後責任の問題など、新たな議論が生まれない"と批評されていましたが、自分の意見だと、この映画の焦点は"神"が"人間"になることに向けられているので、これでいいのではないかと思います。

 戦争責任を問うと、そこばかりに眼がいってしまい、この映画が持っているていねいな視線が犠牲になってしまいます。小泉純一郎の郵政解散・総選挙のときの「民営化かそうでないか」の選択みたいなのにも似ていて、わかりやすさ議論になりやすさがせっかくこしらえたすべてをこの小さいもののなかに押しこんでしまう。

 それに、この映画で、戦争責任について言及されていないかというとそうではなくて、それを描かないことは戦争責任が問われなかったことを示すことになるし、昭和天皇も(悪くいえば)戦争責任を回避していたことをセリフに取り入れているので、当時をきちんと描写しているといえます。(これはまた日本の姿でもあります)。

 これがヒトラーの映画だったら人間として描くだけでスキャンダルになるのですが(ドイツはヒトラーとナチスにすべてを押しつけたから。ドイツ人にとって彼はモンスターでなければならない。くわしくはこの本を参照)、昭和天皇の"人間"を描いてもスキャンダルにならないのはその存在にかなり大きな違いがあるからです。
 しかし、派手ではないが、静かに影響をあたえる映画であるとわたしは思います。雑草のように、うごきは眼に見えず遅いけれど、いつのまにか庭を埋めつくしていることでしょう。

 イデオロギーに回収されきれない、感じるところの多い、非常によい映画だと思います。
 見て損はありません。

2006年8月26日

それは"民主主義"なの?

 雑誌エスクァイア10月号の書評のひとつにちょっと疑問を持ちました。

 対象となっている本は高嶋伸欣「拉致問題で歪む日本の民主主義」で、書評のタイトルは「不平等なメディアによって壊れゆく民主主義」となっています。対象となっている本は眼を通していないので何の意見もいいません。書評に対してのみです。

 オウム真理教のテロ事件を契機に、危機管理意識が高まり、また国民には被害者感情が形成、共有されるようになった。そして、突然のミサイル発射に、経済制裁を加えるべきだという論調がメディアに浮上。一部の政治家は先制攻撃を主張。国民もそれを支持した。「何と短絡的で好戦的な国なのだろう」という本の著者の意見に同意。でも、制裁以前に、2002年から北朝鮮への食料、衣料品の人道援助は停止されており、その制裁の帰結によって、大勢の子どもや老人、病人が命を失っているかもしれないが、それはメディアで報道されない。拉致家族のスポークスマン的存在である蓮池透氏がなぜ沈黙してしまったかも報道されない。一方的に、拉致被害者という存在を掲げて大政翼賛的な報道をくりかえしてると批判しています。

 まず、短絡的といわれれば短絡的。先制攻撃とまでいわれれば、それは行き過ぎだけれども、米国なんかは実際に理由をでっちあげてでも攻めていってしまいますが、日本ではそれはあくまでも"意見"だ。ぜんぜん攻めてなんていってない。
 それ以前には、国会議員によって「日本人の拉致なんてでっちあげだ」とまでいわれていたのが、拉致被害者の家族や協力者(たとえば兵本達吉さん→こちらの著書)の努力によって、ようやく拉致の実体がわかってきたのではないか。

 自分たちの意見が多数派から少数派になったから民主主義が壊れたというなんておこがましいにもほどがあります。その意見にこそ、民主主義が存在しません。

 しかし、メディアの偏向、一方から一方へと傾れ(なだれ)を打つことに対しての批判には賛成します。メディアに偏向があるのはもう常識になってもいいように思います。やはり、なにかの意見をもっているひとがやっているのですから、意見にそった形になるのは避けられないことじゃないですか。

2006年8月24日

木製スプーン

spoon2.jpg
 
 木製のスプーンです。「おかずのうつわ屋」さんで買いました。オケクラフト・シチュースプーンといいます。
 金属製のスプーンはすくうところの厚みが均一なのですが、この木製のスプーンは柄に近いほうは厚く周辺にいくほど薄くなっています。口に入れたときなめらかで、食べ物を唇できれいにすくいとることができます。そのままくわえているだけでも気持ちいい。形もそうだけど、唇がふれたときに冷たくないとか、金属独特の味がしない(あれはちょっと不味いよね)のもいいところです。

spoon3.jpg
spoon1.jpg

 アイスクリーム。ちょっと硬いぐらいでも問題なくいけます。

2006年8月23日

狂乱家族日記 六さつめ

Amazon.co.jp: 狂乱家族日記 六さつめ: 本: 日日日,x6suke 5巻と上下になっていた下巻。褐色皇帝とよばれる特殊なライオン一族の生きのこり、乱崎家の一員でもある"帝架"と"マダラ"の確執に決着がつきます。乱崎家の母親・ネコ耳少女の"凶華"がこれまでのように身勝手な大騒ぎを起こすのです。

 このシリーズ。いくつかの人物の複数のストーリーで、あるていど一本の大きなストーリーを描くようになってきました。自分はそういうのは好きなので、"いい"と思うのですが、、出し惜しみしているのか、計算違いでやりすぎたのを軌道修正しているのか、人物の印象がいきつもどりつしているところがあるのが、ちょっとざんねんです。この人物がどういうひとなのか、味方なのか敵なのか、なにをしようとしているのかというのが重要な局面なので隔靴掻痒、話を進めてくれー、という感じなのです。

 さて、今回の終わりには、"来るべき災厄"と呼ばれてきたものがついに登場。しかし、このまま進まれると安っぽいSFマンガなみに尻つぼみになってしまうような登場のしかた。
 でも、巻末のキャラたちの対談(わー、おたく)では、凶華さんが最大の馬鹿騒ぎにしてやる宣言をしているので期待できそうです。

"狂乱家族日記 六さつめ"
日日日
エンターブレイン(ファミ通文庫)
588円
Amazonアソシエイト

2006年8月22日

桜の落ち葉に秋の先取り

sakura-namiki-ochiba.jpg
 小さな神社の長い参道の両側には桜がずっと植わっています。
 見ている間中、はらはらと黄色くなった葉が落ちていきます。
 まだ夏の蒸し暑さなのに、ここだけが秋のようでした。

2006年8月21日

マイノリティ・リポート

Amazon.co.jp: マイノリティ・リポート: DVD: フィリップ・K・ディック,スコット・フランク,ジョン・コーエン,スティーブン・スピルバーグ,トム・クルーズ,コリン・ファレル,サマンサ・モートン,マックス・フォン・シドー,ジョン・ウィリアムズ このところ、ぼっさぼっさ髪しか見ないコリン・ファレルがビジネスマンふうのぴっちりきっちりしたヘアスタイルで登場します。

 ストーリーは、未来の米国に、超能力者をつかって殺人を予知し、事件が起こるまえに犯人を逮捕する機構が暫定的に発足する。予知イメージを解析、犯人を逮捕・拘留する実働部隊の指揮官であるジョン・アンダーソン(トム・クルーズ)がある日、犯人として予知されてしまう。

 題名になっているマイノリティ・リポートというのは反対意見、少数意見という意味です。映画のなかで使われるのは"少数意見"という意味で、犯罪を予知する能力をもっている人間が3人いて、3人がすべておなじ予知イメージを見るのではなく、ひとりだけちがっていたりする。その「違った未来」のイメージのことを指しています。
 もちろん、映画全体が、マイノリティ・リポートという物語にもなっています。未来の選択のストーリーです。

 事件は解決かと思わせるところで、もうひと波乱。こんなにまでしてどうやって主人公を助けるつもりなんだろうとわくわくさせてくれます。これは意外にシンプルに解決するんですが、"もうひと波乱"のおかわりをしているので、けっこうおなかいっぱいで、これでよしという気分になります。多段オチの効用ですね。しかもシンプルに終わると、印象は、ストーリーのテーマのほうが強く残るので、なにかを語るにはあっさりと映画を終わらせた方がいいのかもしれません。

 アクションシーンはきれいにつくられていますが、事件の謎解き、サスペンスを楽しませるために、ひかえめに、早めに、短く終わらせています。

 あんなにすごい小型ロボットがあるのに、なんで人力にたよって地道な努力で逮捕しようとするんだろう、というSF映画にありがちな不思議がこの映画にもやっぱりありました。わざとなんでしょうか?
 それと、使わないで終わらせちゃった伏線がありました(失明)。たしかにそれ以前のシーンで「片眼が見えるだけでキングになれる」というなにかを暗示するようなセリフがありましたが。見落としたか。

"マイノリティ・リポート"
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 トム・クルーズ、サマンサ・モートン、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドー ほか
999円
Amazonアソシエイト

2006年8月20日

ロッキード事件「葬られた真実」

Amazon.co.jp: ロッキード事件「葬られた真実」: 本: 平野 貞夫 事件解明に努めたはずの国会および検察によって隠されてしまったこと。当時、国会職員で衆議院議長の秘書だった著者による"舞台裏"で起こっていたできごとと、現在になってようやくわかってきた事実によるロッキード事件の総括。

 ロッキード事件の真相解明につとめたといわれる当時の首相、三木武夫も、事件の真相よりも、関わった政治家の名まえを表に出すことを求めていた、つまり、事件の追及は権力闘争のカードであったようです。それをめぐって検察との"正義の味方"にどちらがなるかの競争がおこなわれ、検察も法を犯して田中角栄の首を狙いにいきます。野党の動きも真相究明からはほど遠く、へたな自己アピールにしかなりませんでした。

 田中角栄の収賄は、この事件のほんの一部でしかなく、政界の黒幕、フィクサーと称された児玉誉士夫ルートは解明されることなく終わりました。田中角栄の収賄は5億、全日空への旅客機の売り込み30億円分が解明されましたが、疑惑の民間航空機導入の総額は800億円、児玉誉士夫へのロッキード社からの金銭授受21億円、まったく解明されなかった自衛隊へのロッキード社の対潜哨戒機P3Cの導入3000億円は闇に葬られることになりました。
 田中角栄だけに焦点をしぼりこませ、逮捕で一件落着、幕を引いてしまいました。
 助かった政治家が何人もいるでしょう。
 また児玉誉士夫はCIAのエージェントであったことも知られています。米国の工作が行われていたわけです。
 スケープゴートにされた田中角栄はこれを恨みに政治を裏から操る「闇将軍」となっていきます。

 このロッキード事件の真相解明の顛末が、政治家が罪を逃れ、検察の捜査が政治権力によって左右される悪い前例となって、いまに至っていると、著者の平野貞夫さんは指摘しています。リクルート事件、ライブドア事件、村上ファンド事件などがそうです。政治家や上級官僚はのうのうとしています。

平野貞夫さんのブログ記事
第22回『ロッキード事件 葬られた真実』の刊行について
第24回「ロッキード事件の総括をすべきだ」

"ロッキード事件「葬られた真実」"
平野貞夫
講談社
1680円
Amazonアソシエイト

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

 きょうは「花田少年史」を見てきました。

 サブタイトルには「幽霊」とあるし、出だしはコントみたいでしかもあまりうまくなく、どうなることかと思いましたが、すぐによくなってきました。
 子どもの会話がおもしろく、鋭さと天然ボケ、そして容赦なさは、いかにも子どもらしくて、笑わしてもらいました。
 人間関係の裏側を「幽霊」の存在がうまく語ってくれています。またひとつの謎でもあり、ストーリーをひっぱっていく要素になっています。

 名優、北村一輝さんが悪役をばっちり演じています。花田少年(花田一路)のお母さん役の篠原涼子さんが劇中ですがひさしぶりに歌声を聴かせてくれています。うまいです。子役もメインの3人のキャラがきっちり色分けされていて、それぞれの色で泣き笑いさせてくれます。魅力あります。

 おもいっきり笑えるし、泣けるしで、おすすめです。

 ただ、ひとつ問題があって、自分の意志でないにせよ、あんなことしちゃって後が大変でしょう、とりかえしつかないんじゃないと思われる展開がありました。間接的にうまくいってるんだろうと予想がつくのですが、直接のフォローがないので心配です。

2006年8月19日

アヤしいランドリー・クリーンリング

Amazon.co.jp: ランドリー・クリーンリング ミント: ホーム&キッチン このドーナッツ形のプラスチックのリングを洗濯のときにいれると洗剤をつかわなくても衣類の汚れが落ちるそうです。これが売れているみたい。楽天にもいっぱいあります。

 汚れが落ちる仕組みの説明がひどく怪しい。

リングの中には組織水(水分子が量子物理的に構成されたクラスターの小さな水)が密封されています。リングを洗濯物と一緒に入れ洗濯機の中で撹拌すると、リングの中の組織水と洗濯水との間で電気振動共鳴性が発生し、洗濯水のクラスターも小さくなり、浸透性や溶解性が高まる結果、衣類に付着した汚れに対する洗浄力を高めます。

 なんでしょう水分子が量子物理的に構成されたクラスターの小さな水って。

 クラスターというのは、原子、分子の集まりです。ランドリー・クリーンリングを売っているガイアワークスのページにある水分子のクラスターについての説明(pdf:より理解しやすくなった水の微視的構造 カリフォルニア大学バークレー校における最近の水クラスタに関する研究)には、"水分子のクラスター"が短命であると書いてあります。
 組織水では水分子がチェーン状に整列しているというけれどそういうのが可能な力って、いままで発見されていなかった力です。半永久っていうのだからとても強力で、そんな力が発見されたら新商品以前にもっと話題になっているはず。世紀の大発見じゃない?

 怪しいと思ったひとはやっぱりいて、ardbeg1958さんの身辺雑記にランドリー・クリーンリングへの懐疑的な記述がありました。やっぱり、組織水の説明に疑問を感じています。でも、「確かにこの物体を洗濯機に入れると、汚れが落ちる」のだそうです。また、リングの売り文句のひとつ"洗濯機のなかがきれいになる"のは「洗剤を使わないせいか洗濯槽にカビが生えなくなる」からのようです。

 後藤吉孝さんの日記雑記草でのリングの批判では「おそらくドーナツに封入する「組織水」を「普通の水道水」に換えても全く同じ結果になるだろう。水を入れるのは、「波動」のためではなくドーナツの比重を調整するためだからである」とあります。ドーナッツ形のものを入れることが汚れを落とすのに効果があって、なかに水が入っているのは、(洗濯槽の水のなかに水をいれたものが入るわけですから)浮かばないし沈みきったりしないで洗濯機の水の流れにのって自由に動くことができるようにするためというわけです。

 そうすると、たぶん、安い類似品がでないようにするためと、なんだかわかんないけど不思議な力で作用するんだよという暗示のために、組織水が入っているということにしてるんでしょう。

欅のWan

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 「おかずのうつわ屋」さんで買った食器、その2、欅(ケヤキ)の汁椀です。
 形がきれいです。ふつうのお椀にくらべて、くちがやや小さく、そのため背丈が高く感じられます。大きさはふつうのお椀より小ぶりです。
 木目はきっちり見えています。
 今回は中にインスタントの味噌汁をいれてみました。

 木のお椀でいただくのはいいですね。縁(ふち)に近づくにつれて肉厚が少なくなっていく、この角度が飲むのにちょうどいい。木のソフトな口当たりも気持ちがいいです(フェチ?)。
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2006年8月17日

ふたりの女

twowomen.jpg 1960年イタリアの古い映画です。監督はヴィットリオ・デ・シーカ。出演は、ソフィア・ローレン、エレオノーラ・ブラウン、ジャン・ポール・ベルモンド ほか。カバヤのDVDのおまけつきガム「水野晴郎シネマ館」のものを観ました。ソフィア・ローレンがカンヌ映画祭女優賞、アカデミー主演女優賞をとっています。

 舞台は、第2次世界大戦終盤のイタリア。連合軍の空襲に人々がおびえているローマから始まります。主人公のチェジラ(ソフィア・ローレン)は夫を亡くし、女主人として商店を切り盛りしています。12歳のひとり娘をとても可愛がっています。空襲があまりにもひどくなってきたので、故郷のある北イタリア山岳の田舎へ疎開することにしました。そこでのできごとがつづられます。

 独裁者ムッソリーニは逃亡中に殺され、ファシストは逃走。ドイツ軍もイタリアから撤退。連合軍がやってきます。ナチスの将校がイタリアの格差社会を批判したり、平和をもたらしにきたはずの連合軍にひどいめにあわされたりと、現実の皮肉な面にも眼がむけられています。

 文芸作品といわれているし、なにより白黒の昔の映画だからと高をくくっていると、ダイナミックな映像に驚かされます。

 生きていくことに貪欲でたくましく、ちょっとずるく立ち回ることもあるチェジラは、どんなことが起きてもあまり変わりません。一方、チェジラが「無垢な天使」と呼ぶ娘ロレッタ。ロレッタは終盤、自分たちの身に起きたことで性格を一変させてしまいますが、最後には以前の心をとりもどしたかのように泣きくずれます。戦争時の女性に見られるふたつの性格をよく表していると思います。強いだけ、弱いだけだとやっぱり作りものじみてきます。

 そして、戦争時の異様さ、生きていける世界ではないということもよく表している映画だと思います。

2006年8月16日

佐原の花火大会

 きょうは佐原(旧・佐原市、現・香取市佐原)の花火大会。例年なら利根川の土手にでれば、けっこう遠くからでもよく見えるのですが、夜になって靄(もや)がかかってきました。
 天井でバスケットボールを突かれたような「ドーン」という音はしてきましたが、空にはなにも映りません。光も見えません。
 携帯のメールで弟にきいてみると、利根川にかかる橋で佐原に一番近い「水郷大橋」からも見えなかったということなので、これはほんと間近でしか見えなかったということになるのでしょう。

 むー。音だけかい!

 すっごいわかりにくいですが、靄(もや)の写真。けむる街灯。
moya2.jpg

2006年8月15日

お気楽多用鉢

 おかずのうつわ屋さんでいくつか食器を買ったので紹介してみます。
 ちょいと不定形で底が深いお皿、分類としては皿ではなく"鉢"だそうで、名まえは「お気楽多用鉢」です。
okirakutayoubachi-5.jpg
 ちなみに上の写真の皿は2枚重なっています。2枚1組で売っているんです。おなじ形なので不定形でもうまく重なります。
okirakutayoubachi-1.jpg
 なにか物を入れて写真を撮ればよかったですね。入れた感じは重要だし、大きさもよくわかる。(上のリンクから商品のページへ飛ぶと、ちゃんと食べ物をよそった写真があるので、そちらを参考にしてください)。
 印象としては、薄手で、大きさも一品盛りとしてちょうどいい大きさです。なにかと便利につかえそうです。
 おなじタイプでこれより小さいのと大きいのもあるのでそろえるのもいいかもしれません。

終戦記念日

 自分はみなさんが望んだより良き日本をつくることに貢献できていない駄目な子孫ですが、心を新たに、微力ながらがんばっていきます。
 この良いとはいえない日本を見守っていてください。

仕手現場の仕掛け人 真実の告白

Amazon.co.jp: 仕手現場の仕掛け人 真実の告白: 本: 松本 弘樹 仕手というのは、株価操作をして儲ける手口のことで、語源は「能や狂言の主役」のことを仕手といっており、大儲けをたくらむ相場師の大仕掛けを舞台に見立てて言った言葉なのでしょう。
 この本は、仕手を歴史的に追いながら、株で儲けるしくみをわかりやすく説明し、最後にはネットトレーダーを含めた現代の仕手、"堀江"や"村上"の事件にまで言及しています。

 堀江、村上の事件のカラクリがよくわかります。なるほど相場師ってこういうことをしていたのかと興味深く読みました。企業の資金調達という面はまったく忘れられて、ただギャンブルになっているんですね。
 仕手のマニュアル本ではないので、それを求めるとがっかりするかもしれません。
 内容のむずかしさは、ちょっと株のことを知っているぐらいで楽に読んでいくことができます。専門用語は使った後に説明が入ってきますが、途中でなんだったっけと忘れたり、株をやっているひとならたぶんみんな知っている用語がポロッとでてきたりするので、そこでちょっと引っかかるていどです。(ポロッとでてくる例をあげると、自分は"タネ玉"ってなんだかわりませんでした。ネットを検索してみても、みんな説明なしに使っています。玉はタマでなくギョクらしいです)。

 ライブドアショックが起こるかなりまえから、右よりの情報源(ネット、雑誌)では堀江がただの乗っ取り屋でライブドアは虚業であることが指摘されていましたが、ライブドアの株を買って損をしたひとのブログでは「堀江さんを信用していたのに」という言葉が多く聞かれました。しかし、いったいなにを信用していたんでしょう? 調べれば簡単に"彼は信用できない"とわかる状況だったのに。もしかすると、これまでの株の値動きしか見ていなかったんじゃないでしょうか。仕手をするひとは、どういう企業かまったく見ないで株を買います。値動きしか興味がないわけです。そうすろと、したほう(堀江)も、ひっかかったほうも、おなじ虚に生きるタイプだったということなのでしょう。(堀江は売りぬけて、つまり、儲けて、これを終わらせてます)。

"仕手現場の仕掛け人 真実の告白"
松本弘樹
ダイヤモンド社
1680円
Amazonアソシエイト

2006年8月13日

キッチン・コンフィデンシャル

Amazon.co.jp: キッチン・コンフィデンシャル: 本: アンソニー ボーデイン,Anthony Bourdain,野中 邦子 コック。キッチンのならず者たち。雄のフェロモンむんむん。口が悪く、下ネタを飛ばし、ドラッグを常用し、セックスにおぼれる。多かれ少なかれ非社会的な性格の持ち主だが、料理の腕は抜群。料理を心から愛している。そんな愛すべき者たちが住む、われわれには見えない裏側の世界が描かるコラム集。

 序盤は、著者の生いたちから始まり、このへんはこの本のおもしろさからいえばまだまだで、だんだんとこの世界が見えてきて、さまざまな人物が描かれるようになってくると、強烈にたのしくなってきてやめられなくなります。

 暴露話として強烈なのは、前置きをちょっとしたあとに"月曜日には魚料理を注文しない"といって始める、いわゆる"食べてはいけない"話。こういうのは料理の裏側を話すとかならずついてまわりますよね。ほかの章にあるんですが、ランチメニューは前日の残り物からこしらえるんだそうです。おもしろおかしく、ほとんどフォローしないので話としてはすごくおもしろいんだけど、外食できなくなっちゃいますよね。でも、家庭よりはまし? ほんとうに?

 この直後に、シェフがつかう道具の話があって、包丁(ナイフ)は何本もそろえるんじゃなくて、手になじむ上等のシェフナイフ一本だけでいいんだそうです。おすすめはグローバル(日本の吉田金属工業のブランド)のシェフナイフがいいって描いてあるんですが、グローバルのサイトを見てもシェフナイフと書かれたものはありません。どれのことをいっているんだろうと調べてみたら、こちらのブログでわかりました。G-2:牛刀として売られているものがそうです。ちょうど自分用の包丁がほしいと思っていたところだったんで買っちゃいました。日本の包丁を使いなれていると数センチ長く感じます。これから買うというひとがは、いま自分が使っている包丁が長くなったら使いづらいなと思われるなら、グローバルのサイトのオンラインショップに短めの牛刀がありますし、文化や三徳といった日本独自のスタイルの包丁もあるので、そちらを選ばれるのもいいかもしれません。

"キッチン・コンフィデンシャル"
アンソニー ボーデイン
新潮社
820円
Amazonアソシエイト

ユナイテッド93

 「ユナイテッド93」をみてきました。

 9.11—米国の同時多発テロによって犠牲になった大型旅客機のうちのひとつがユナイテッド航空の93便でした。その93便の乗員・乗客のドラマです。

 携帯電話および機内の有料電話をつかって乗客が外部と連絡をとっていたため、事件後、機内の状況があるていどわかっています。死を間近にした極限状態のメッセージ。男性客が協力して犯人と戦いましたが、飛行機は墜落してしまいました。運命に立ちむかったひとたちです。

 映画の終わりのクレジットタイトルで"As Himself"となっているひとが数人いました。管制官など何人か本人が出演しているのでしょう。

 映像は手持ちカメラの(か、それに似せた)映像で、ゆれたり、ピントがあっていなかったり、人物を最初追えなかったりと、ドキュメンタリー風。でも、印象としては、ドラマっぽく見えます。そういう映像になれてしまっているためか、手持ちカメラだからリアルに見えるということはなくなりました。

 世界貿易センタービルへの突入が93便のハイジャックよりも先に起きており、映画では管制官・軍の視点からそれを見ることになり、93便の待ち受ける運命を強烈に意識させられます。恐ろしく、そして悲しく、涙がでます。
 こういうことが起きてしまう世界は嫌です。仮に戦いが避けられないとしても、こういうのはわたしは嫌です。

2006年8月11日

地獄の逃避行

Amazon.co.jp: 地獄の逃避行: DVD: テレンス・マリック,マーティン・シーン,シシー・スペイセク,ウォーレン・オーツ テレンス・マリック監督の初監督作品です。手堅く作られていて完成度も高いのですが、おもしろみは、やや破綻している他の作品にくらべて落ちます。「天国の日々」「シン・レッド・ライン」「ニューワールド」を観てからのほうがいいと思います。

 ストーリーは、変わり者の青年キットは、年下のホリーとの交際を彼女の父親に禁止され、殺してしまいます。キットは、ホリーをつれて逃げだします。その旅の生活が描かれます。

 キットは、簡単にパンパンと銃を撃って、ひとを殺してしまいます。最終的には、若者に英雄視される犯罪者になるタイプです。
 ホリーは、父親はころされてしまうものの、愛しているひとだし、退屈だった生活から逃げだせたしで、逃避行にロマンティックなものを感じていたんだろうと思いますが、終盤には、なんだかもう嫌になってきてしまいます。
 もういっしょに逃げるのはイヤというホリーに、子どもみたいなかんしゃくを起こしてから「君がわからない」とキットがいう場面が好きです。わかんないのはおまえのほうだって! 観ていて、みんなそうつっこんだことでしょう。

"地獄の逃避行"
監督 テレンス・マリック
出演 マーティン・シーン、シシー・スペイセク ほか
690円
Amazonアソシエイト

2006年8月10日

教えるということ

 右よりの雑誌「WiLL」の9月号の日垣隆さんのコラムは、ほんとうに上達する教え方について書いてありました。

 教え方というと、野球でよくいわれるのが「球をよく見ろ」だとか「声を出せ」とか「カーブは曲がる手前を狙って」だとか、これが絵の描き方だと「骨格がどうなっているかをよく考えて」「筋肉の付き方をよく考えて」というふうになります。
 でもです。どうやって球をよく見ればいいのか説明してないし、声を出せばうまくなるの? カーブは曲がる手前ってありえない、バットがぜんぜんとどかないような位置からもう曲がり始めているんだから。
 絵もそうです。骨格とか筋肉といわれても、解剖学者じゃないんだから、そんなのわかりません。よく見て描け、のほうがまだちょっとましな気がします。

 美術の世界はうまいひとを真似るという構造があることを日垣さんは指摘しています。うまいひとの絵、
うまいひとの演奏。こうやって、こうやって、と。スポーツもそうかもしれません。
 ここには困難があります。時間もたくさん必要になります。それがあたりまえの根性の世界です。


 でもです。

 日垣さんはそうじゃない例をいくつかとりあげてみせます。

 たとえば、跳び箱。向山洋一さんという方が「跳び箱は誰でも跳ばせられる」という教則本をだしているそうです。助走、ジャンプ、体重移動、着地。生徒のどこがマズいのかを一瞬にして見抜くことができ、誰でも数分で跳べるようにできるのだそうです。根性、気力、特訓。いままでの教え方では毎日やっても、ダメなものはダメ、だったものが、数分で誰でもできるようになる。

 これが絵だとNHK教育の「日帰りで楽しむ風景スケッチ」(DVD有)。30分で、絵が下手な俳優さんふたりに描くコツを教えてしまうというすごい番組だそうです。ベンチに座っているひとは「膝が曲がっている」ので上半身より下半身を短く描けばよい。頭部から上半身はひとまとめにして描くと「座っている」感じが出る、などなどだそうです。このコツ、「骨格を考えて描く」とおなじことをわかりやすくいっているともいえるのですが、リアルな絵だけじゃなく、デフォルメされた(あるいは骨格を考えたらどんな生き物かわかんないっていうくらいへたっぴな)絵でも通用するんですよね。絵というものの本質を射抜いているんです。

 教えるということが、教えようとしていることをほんとうに教えているのか、根性を教えているのか、いままでみんなわかってなかったんじゃないかと思います。

 日垣さんのいうように、こういう本当のノウハウで時間を短縮して、自分にしかできないこと、新しいものの創出に時間を注いだ方がやっぱりいいんじゃないかなー。

 それでも、まだ、根性が好き、というひとがたくさんいそうだけど。
 そういうのが好きなひとは勝手にやらせといて、子どもたちが犠牲にならないようにしたいものです。

2006年8月 9日

茶の味

Amazon.co.jp: 茶の味 グッドテイスト・エディション: DVD: 石井克人,坂野真弥,佐藤貴広,浅野忠信,手塚理美,我修院達也,三浦友和 「鮫肌男と桃尻女」「PARTY7」とおもしろい映画をつくった石井克人監督の作品です。
 通好みの人情話かなーまじめぶっちゃってやだなーと思って、後回しにしてきたんですが、見たら、予想とちがって、とてもおもしろい映画でした。

 ストーリーは、のどかな田舎町に住む、春野家の人々の暮らしをつづります。この春野家、おじいちゃんが目立って変わっていて我修院達也さんが濃いキャラクターをまる出しにして演じています。日常的にふつうに会っているのに窓から縁側にすわる小学生の孫娘をのぞく。孫娘が自分のほうを向くとパシッと窓を閉じてしまう。そのくりかえし、永遠に続く"だるまさんが転んだ"。この孫娘は、ちょっと内面がわかりにくいポーカーフェイスな子で、悩みは、巨大な自分が見えること。なんだか外にいたり、気づいたら地面から顔をのぞかせたりしているんです。ほかのひとには見えません。妖精さんや小人さんが見えるのとわけがちがいます(おなじか?)。
 そのほかの突拍子もない奇抜な出来事をからめながら、日常的な、恋の話や仕事の話、たわいもない日々のことがらがつづられていきます。

 見ている方もたのしいけど、撮ってる方もぜったい楽しんでいるんじゃないかと思います。
 いいですよー、これ。

"茶の味"
監督 石井克人
出演 佐藤貴広、坂野真弥、轟木一騎、浅野忠信、手塚理美、我修院達也、三浦友和 ほか
4935円
Amazonアソシエイト

2006年8月 8日

映画館のポイントカード

point-card.jpg いつも行っている映画館にポイントカードができていました。
 映画館のサイトでポイントカードの申込書をダウンロードして印刷、必要事項を記入しておけば、チケット売り場で即、発行してもらえます。
 チケット一度の購入で10ポイント、100ポイントためると二人分がただになります。週に1回通うようなひとだと年に3回はただで観られるわけです。お得です。

 このポイントカード、銀色の部分は毎回書き換わるんです。スーパーなどのポイントカードでもこういうの使われるようになりましたよね。眼に見えるのがすごくいいです。

2006年8月 6日

ロード・オブ・ウォー

Amazon.co.jp: ロード・オブ・ウォー: DVD: アンドリュー・ニコル,ニコラス・ケイジ,イーサン・ホーク,ジャレッド・レト,ブリジット・モイナハン,イアン・ホルム 武器商人を描いた映画。

 武器商人を題材にしたということにすべてが賭けられています。語り口は寓話的で、ゆるめに進行、ひっぱりに欠けており、映画一般としてはやや退屈にもなります。意外に武器商人というのは描かれていないそうで、これからの分野でしょう。

 ラストは、がっちりしっかり作られいて、死の商人と非難され、これだけ嫌われていながら、減るどころか、ほとんど逮捕されず、裁判にかけられることもないのはなぜかがその理由が語られます。このラストで後味がだいぶよくなっています。

"ロード・オブ・ウォー"
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク ほか
3900円
Amazonアソシエイト

ブレイブ・ストーリー

 「ブレイブ・ストーリー」をみてきました。

 夜のいちばん遅い回がなくなってしまって、映画館では見られないかなと思っていたら、今週復活。たぶん子ども映画が昼間にかかるために、夜の最後の回に空きができたんでしょう。

 おもしろかったー。
 ややダイジェストになってしまっている部分があり、サブキャラの掘りさげが少ないような気がしますが(原作はどうなんでしょう)、メインの筋はきっちり描いています。

 主人公のワタルは小学生の男の子で、ある日、親が離婚し、父親が家をでていってしまう。翌日に母が倒れ、病院に運ばれていく。ワタルは幽霊がでるというビルを探検したときに出会った転校生のアシカワミツルにきいた不思議な話を思いだす。ビルを登りきった階段の終わりにある扉の向こうの世界へ行けば、運命が変えられる、求められる冒険をこなせば、ひとつだけ願いをかなえてもらえるのだと。

 いやな運命を変えるために幻想の世界へ行く、というのは、それだけで悲しいものがあります。逃避の物語化なんですが、それはしっかり自覚されています。最終的に、ワタルはそれを問われることになります。
 謎の美少年アシカワミツルは、もしかしたらワタルがそうであったかもしれない行動を、異世界でとることになります。ワタルと双子関係にあります。評論家の蓮見重彦さんが、現代の物語はすべて双子の冒険譚の形をとっていることを十数年まえに指摘していたことを思いだしました。作り手が、主人公の行動がどうなのかを見つめていると、自然とそういう形になります。この映画は、ワタルの行動がテーマになっています。

 RPGのお約束ごとが意識的にとりあげられていて笑えました。RPGとかゲーム世代の子は自殺なんかしないで、運命と戦い続けるようなメンタリティをもつ人間になるのかな。でも、世の英雄はみんな屈折した変なひとだからなー。どうなのかなー。

2006年8月 5日

あ、玉ちゃんだ

 春ぐらいから夕方にラジオ番組をはじめたそうで、その番組ブログに、本家サイトでもあまりみられない、玉ちゃんのご尊顔を拝することができます。

 にっこり、やっぱり飲む飲む(お酒の本をだしています)、食う食うポーズ、そしてハーレー(こわれちゃったって)。

 車に乗っているとき聴いてみたら、NACK'5でやっている夜番組よりも、ややまじめな感じにやっていました。大人もけっこう聴いているからだと思います。やっぱ、でも、ゆるゆる。なごみます。

色の濃さ

 ほかの家のテレビ(ほかのひとのテレビ)を見ると、色がとても濃いような気がします。
 赤や緑がにじんでいる。
 色の好みなのか、自分の眼がおかしくなっているのか。
 好みの問題をいえば、たしかに自分は色を落ちつかせぎみに調整しがちです。

 もしかするとテレビだけじゃなくてパソコンも?

 むー、映画館だと色が濃いとは思わないから、やっぱりテレビだけの問題かともちょっと思うけれど。

2006年8月 3日

バイオでカビとり

kabikirei.jpg 細菌の力を利用して風呂場にカビが生えないようにするものだそうです。

 腸内細菌の善玉菌と悪玉菌みたいなものです。カビの栄養分を先に分解してしまって繁殖しないようにしようという仕組みでしょう。
 よく考えたものです。

結果
長くつきあった結果、効かないと判断しました(2009/07/30)。

2006年8月 2日

狂乱家族日記 伍さつめ

Amazon.co.jp: 狂乱家族日記 伍さつめ: 本: 日日日,x6suke おや今回はおかしいぞ。のこり4分の1をのこして思いました。物語が展開しない。4巻の後日談という感じ。

 狂乱家族の作戦を支えている超常現象対策局の局長に突如就任した死神2番こと平塚雷蝶によって局内は粛正され状況は一変。雷蝶自身も変な女の子キャラで狂気爆発ですごかったんですが、5巻になると、いきなり変なりにもかわいい女の子キャラになってしまい、あらもしや狂乱家族の味方なのかというぐらいに落ちついてしまいがっかり。でもこれは後への布石なのかもしれません。狂乱家族"乱崎(みだれざき)家"の良心、優歌も最初は怖がっていたけど、雷蝶が自分とおなじくお菓子好きということをしって、怖いと思ったけどちがっていたと、4巻からこの5巻を読んできた読者とおなじ体験をしています。伏線を張ったら、あいまいにごまかさずにかならず使うのが、この作者、日日日さんです。

 しかもどうやら、これは6巻と上下になるストーリーだそうで、なるほど、これから展開するのかと、ひと安心。

 むむ、6巻は先月末にでたのか。
 買いに行かなくては。

"狂乱家族日記 伍さつめ"
日日日
エンターブレイン(ファミ通文庫)
588円
Amazonアソシエイト