28日後
動物愛護団体がケンブリッジの霊長類研究センターに忍び込み、閉じこめられていたチンパンジーを檻から解放する。チンパンジーは血液を通じて感染するウィルスに汚染されていた。ウィルスの名まえは"凶暴性"。そして、28日後、病院の集中治療室でたったひとりで目覚めたジムは誰もいないロンドンの街をさまよう。
ゾンビ映画です。ゾンビ映画に共通する、怖がらせるよりも、人間の性(さが)を描く方を重視しているのも同様。ある意味、陳腐なテーマだけれど、くりかえし語らなければならないものなのでしょう。
こういうテーマをとると、よくいわれるのが"人間の本性"。平和なときにはいいひとだったのに、自分の命がかかってきたりして追いつめられると残忍で卑怯な行動をみせる。そうすると、人間の本性はこうなんだよ、と指摘するひとがでてきます。でも待ってくださいよ。逆に、人間を殺していかなければいけない過酷な世界でいきる非情な男が、ある瞬間、ちょっとした温かな一面をかいまみせてくれたら、彼は本当は優しい人だったのだというでしょう? 違った状況でべつの一面が見えたからといって、それを本性だとか本当のなにかだとかいってしまうのは不適切な考え方だと思います。
さてこの映画、テーマはよくあるもの(普遍的っていったほうがいいの?)ですが、映画は新鮮でとてもかっこいい。
ここは地獄なのか天国なのかそんな光景を見せてくれます。音楽が"アヴェ・マリア"のリミックスが静かに流れたりするのも、この効果に貢献しているでしょう。
この映画にはバッドエンドの別のエンディングがあり、劇場公開時にはクレジットの後におまけ映像として流されました。DVDにもさらにアレンジが別のエンディングとともにおさめられていますが、これを観ると、生き残った者のこれからの行動がどれだけ大切かを感じさせてくれます。まー、でも、いまでこそ、そんなふうにいえますが、へこみましたよ、映画館で観たときは。
(劇場公開時の感想も書いていて、比べるとおもしろいかなと思ったんですが、どうやらそれはブログになるまえに書いたものだったようでのこっていませんでした)。



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