仕手現場の仕掛け人 真実の告白
仕手というのは、株価操作をして儲ける手口のことで、語源は「能や狂言の主役」のことを仕手といっており、大儲けをたくらむ相場師の大仕掛けを舞台に見立てて言った言葉なのでしょう。
この本は、仕手を歴史的に追いながら、株で儲けるしくみをわかりやすく説明し、最後にはネットトレーダーを含めた現代の仕手、"堀江"や"村上"の事件にまで言及しています。
堀江、村上の事件のカラクリがよくわかります。なるほど相場師ってこういうことをしていたのかと興味深く読みました。企業の資金調達という面はまったく忘れられて、ただギャンブルになっているんですね。
仕手のマニュアル本ではないので、それを求めるとがっかりするかもしれません。
内容のむずかしさは、ちょっと株のことを知っているぐらいで楽に読んでいくことができます。専門用語は使った後に説明が入ってきますが、途中でなんだったっけと忘れたり、株をやっているひとならたぶんみんな知っている用語がポロッとでてきたりするので、そこでちょっと引っかかるていどです。(ポロッとでてくる例をあげると、自分は"タネ玉"ってなんだかわりませんでした。ネットを検索してみても、みんな説明なしに使っています。玉はタマでなくギョクらしいです)。
ライブドアショックが起こるかなりまえから、右よりの情報源(ネット、雑誌)では堀江がただの乗っ取り屋でライブドアは虚業であることが指摘されていましたが、ライブドアの株を買って損をしたひとのブログでは「堀江さんを信用していたのに」という言葉が多く聞かれました。しかし、いったいなにを信用していたんでしょう? 調べれば簡単に"彼は信用できない"とわかる状況だったのに。もしかすると、これまでの株の値動きしか見ていなかったんじゃないでしょうか。仕手をするひとは、どういう企業かまったく見ないで株を買います。値動きしか興味がないわけです。そうすろと、したほう(堀江)も、ひっかかったほうも、おなじ虚に生きるタイプだったということなのでしょう。(堀江は売りぬけて、つまり、儲けて、これを終わらせてます)。



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