アヤしいランドリー・クリーンリング
このドーナッツ形のプラスチックのリングを洗濯のときにいれると洗剤をつかわなくても衣類の汚れが落ちるそうです。これが売れているみたい。楽天にもいっぱいあります。
汚れが落ちる仕組みの説明がひどく怪しい。
リングの中には組織水(水分子が量子物理的に構成されたクラスターの小さな水)が密封されています。リングを洗濯物と一緒に入れ洗濯機の中で撹拌すると、リングの中の組織水と洗濯水との間で電気振動共鳴性が発生し、洗濯水のクラスターも小さくなり、浸透性や溶解性が高まる結果、衣類に付着した汚れに対する洗浄力を高めます。
なんでしょう水分子が量子物理的に構成されたクラスターの小さな水って。
クラスターというのは、原子、分子の集まりです。ランドリー・クリーンリングを売っているガイアワークスのページにある水分子のクラスターについての説明(pdf:より理解しやすくなった水の微視的構造 カリフォルニア大学バークレー校における最近の水クラスタに関する研究)には、"水分子のクラスター"が短命であると書いてあります。
組織水では水分子がチェーン状に整列しているというけれどそういうのが可能な力って、いままで発見されていなかった力です。半永久っていうのだからとても強力で、そんな力が発見されたら新商品以前にもっと話題になっているはず。世紀の大発見じゃない?
怪しいと思ったひとはやっぱりいて、ardbeg1958さんの身辺雑記にランドリー・クリーンリングへの懐疑的な記述がありました。やっぱり、組織水の説明に疑問を感じています。でも、「確かにこの物体を洗濯機に入れると、汚れが落ちる」のだそうです。また、リングの売り文句のひとつ"洗濯機のなかがきれいになる"のは「洗剤を使わないせいか洗濯槽にカビが生えなくなる」からのようです。
後藤吉孝さんの日記雑記草でのリングの批判では「おそらくドーナツに封入する「組織水」を「普通の水道水」に換えても全く同じ結果になるだろう。水を入れるのは、「波動」のためではなくドーナツの比重を調整するためだからである」とあります。ドーナッツ形のものを入れることが汚れを落とすのに効果があって、なかに水が入っているのは、(洗濯槽の水のなかに水をいれたものが入るわけですから)浮かばないし沈みきったりしないで洗濯機の水の流れにのって自由に動くことができるようにするためというわけです。
そうすると、たぶん、安い類似品がでないようにするためと、なんだかわかんないけど不思議な力で作用するんだよという暗示のために、組織水が入っているということにしてるんでしょう。



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