2006年9月13日

アンダカの怪造学III デンジャラス・アイ

Amazon.co.jp: アンダカの怪造学(3) デンジャラス・アイ: 本: 日日日 3巻、めちゃくちゃおもしろいじゃないですかー。
 おとなしくしていたキャラたちが活動開始。主人公・伊依(いより)の寮のルームメイトでいつも布団をかぶっていて姿をみせない片津理夢(かたつりむ)がついに!(怖すぎ)。キッチーなセリフを披露するだけだった怪造学会執行部(力ずくで問題解決)の爆川嫌凪(はぜかわやなぎ)もついに出番が! 前巻のサブキャラ筆頭、戦橋舞弓(たたかいはしまいゆみ)も消えずにこの巻でも冒頭から活躍!(よかったー)。やる気をみせない天才少女(趣味は死体)魅神香美(みかみかみ)も伊依の中学時代からの親友なはずなのにあまり親友にみえないただの知り合い?みたいな感じだった愛称カービィちゃんもついに伊依に不満をぶつけケンカに。友情は深まってほんとうに親友になれるのか!? そして、あの子も登場します。
 ストーリー的には怪造生物(よびだしたモンスター)とは仲良くしたり頼ったりしてきたものの、なぜか人間の友だちとは距離を置いていた伊依の過去があきらかになり、そこからの展開がメインです。そして波及するのは、伊依は怪造生物を道具としてではなく、ともに仲良く暮らしていくのが理想ですが、しかし怪造生物にはただ人間への不信、敵対以上に、相互理解が不可能なただ、ただ、人間を楽しみとして殺すものがいて、関係することが即、たがいの不幸にしかならないものがいる事実が伊依につきつけられます。伊依の信念を揺るがすような問題です。これは一般に"平和ボケ"(話せばわかる。誰とでも仲良く。9条を守ろう。のひとたち)と呼ばれているひととおなじ問題です。こんなふうにただのエンターテイメントにだって重要な問題意識は存在しているわけですよ。大きな問題にあるようなことが、身近な、小さい、とるにたらない、くだらない物事のなかでもおなじようなつまずきになっているものです。ふしぎと。おなじ人間がやることだからなんでしょうね。余談終わり。

 けっこう今回は大展開なのに、次巻からは新展開だって。楽しみなシリーズです。

"アンダカの怪造学III デンジャラス・アイ"
日日日
角川スニーカー文庫
680円
Amazonアソシエイト

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