蟲と眼球とテディベア
初期の作品で、かつ、シリーズ化するために新人賞作品を改稿したものなので、この著者の他の作品と比べるとちょっと質が落ちます。ストーリー全体の個々の要素はおもしろいけれど、構成が荒っぽいです。現在は組み立てが繊細になっています。といってもデビューからまだ1年ちょいなんですね。かなりの力量です。
ストーリーは、高校教師と女生徒が恋をしています。そこに強烈な暗雲がただよってきます。街角の占い師の少年が女生徒の死を告げたのです。スプーンで眼球をえぐられて脳をぐちゃぐちゃにされて殺されてしまうと。そして、ひとりの謎の少女が現れます。右手に銀色のスプーンが握られています。彼女は眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)と名のりました。「グリコの邪魔をするのなら、おまえの眼球えぐっちゃうぞ」
エデンの林檎をうまくアイデアに取り込んだ展開をしていきます。この本でしっかり完結しているのでこの先どうなっていくのかたのしみです。これを書いている時点で4巻まで出ています。



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