2006年10月 2日

鮫肌男と桃尻女

Amazon.co.jp: 鮫肌男と桃尻女: DVD: 石井克人,望月峯太郎,浅野忠信,小日向しえ,鶴見辰吾,真行寺君枝,島田洋八 ヤクザの金を持って逃げる男と、変態な叔父による監獄のような生活から逃げる女が出会い、運命を共にする。

 黒い皮のコートで全身をつつみ特殊ナイフを投げる男(バスの停留所近くによく張ってあったオロナミンCなどのホーロー看板をあつめるのが趣味)、髪を白く染めてつんつんにとがらせウルトラマンのようなアイウェアに真っ白い革の上下くるくると拳銃のようにライターを回す男、ヤクザはもうぜんぜん日本のヤクザじゃなくて、コミックタッチというか、アメコミのキャラクターのような個性ある悪人がぞろぞろとならびます。

 雪崩れ込むような勢いのあるオープニングにすっかりやられました。
 このテンポで追いかけっこは展開。
 それをベースに、旨味を増す要素がくわえられます。
 出だしで表示される文章——三歳の娘がかけよってきて、パパ、わたしはパパのことを四千年も前から愛しているのよ、というエピソードは「前世療法」という本をだしているひとのものです。逃げている男(浅野忠信)の兄貴分である男(寺島進)は不思議な夢を見ており、前世観念がちょっぴり匂わされます。一瞬で強烈に結びついてしまう、出会いの不思議さ、恋の不思議さについての隠し味となって、セリフや、登場人物たちの命のやりとりに深みがでてきます。
 さらには、我修院達也(若人あきら)という怪人が、その持てる力を存分に発揮。マニアの際物好きといって、とにかく妙なところばっかりに反応し、ほめちぎる、味にうるさく口うるさいマニアの心もばっちりととらえています。

"鮫肌男と桃尻女"
監督 石井克人
出演 浅野忠信、小日向しえ、我修院達也、鶴見辰吾、寺島進、岸部一徳 ほか
4935円
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