シン・レッド・ライン
日本敗走のターニングポイントであるガダルカナル島での戦いを舞台に、アメリカ兵たちのそれぞれの想いが語られていきます。
南の島の青い海、風にゆれる緑。とても美しい自然の映像に対比して、冷酷な戦闘風景が描かれます。カマキリが獲物をつかまえて頭を囓るように、ひとの命はさっくりと奪われていきます。
一般のアメリカ人にとって加害者である日本兵がアメリカ人の被害者のように描かれるのも特徴のひとつです。狂った人間ではなく、とてもか弱い人間です。登場人物のだれも口にはしないものの、なんで戦っているんだかわからなくなってきます。
主な登場人物のひとり、ふしぎな魅力を持った青年ウィットは映画の冒頭で現地のひとたちと平和で夢のようなひとときをすごしています。彼は仲間と脱走していたのでした。戦いとはべつの世界がこの場所にあるのに、というところから映画は始まります。
そんなふうに、自分を見つめなければならない瞬間がくりかえし、くりかえし、なんども訪れ、この映画は形づくられていくのです。




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