2007年2月11日

どろろ

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 主人公"百鬼丸"と旅することになる"どろろ"の汚い言葉で啖呵を切る威勢の良さと、ふるまいのコミカルな動きが笑いをさそいます。映画そのものをひっぱっていくキャラクターです。

 時代設定は原作と違って、架空の世界になっています。ストーリー的には変更する必要性は感じられずく、セットや衣装や小道具などの時代設定をきちんとやらないですませるための変更のように思います。

 見た目の動きのおもしろさで勝負する場面は、人物がきっちり正確に動かなければきれいにみえないのですが、そこらへんが雑になっています。これは時代劇全般に感じます。この映画だとオープニングでそれが見られます。戦闘後の死者で埋めつくされてる草原を、5人ぐらいの武者が槍を持って生き残りを探している場面なのですが、死んだまねをしていた男が立ちあがって逃げようとしたところを5人が一斉に槍で刺します。リアリティからするとこんな場面はまずありえません。扇状にみえるという形にこだわってつくった場面です。オープニングにインパクトをあたえるための演出でしょう。しかし、5人の武者の動きがそろっていない。刺した後によろよろしているのがいる。もう、シチュエーションがまったく台無しになっています。美的にするならもっとがんばってくれないといけません。

 物語のポイントは、"親殺し(親子関係)"と"復讐(はきりがないからやめよう)"でした。とくに新しいことはいっておらず、ごくふつうに主張されています。
 全体のできばえは、魔物やら奇形やらちょっと変わった趣向の童話といったところ。見栄えも内容もいくらでも派手にグロテスクにできたところをPG-12(小学生以下は保護者同伴)で抑えたのは、子どもたちに見せたいからなのでしょうね。

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