ランズデール「罪深き誘惑のマンボ」
かつての恋人が、KKKが支配する町で消えてしまった。彼女は野心あふれる弁護士だった。名を売るための事件を調査するため、その町へ行き、そして帰ってこなかった。彼女のいまの恋人である警部補に頼まれ、ハップはたよりになる相棒のレナードとともに彼女が消えた町へ乗り込んでいった。
ハップとレナードのシリーズの3作目です。
レナードは黒人であり、負けを潔しとしないマッチョタイプなので、当然、すぐに目をつけられ、ボコボコにされます。
またかよというくらい、マッチョのキャラクターは小説や映画によくでてきて、芸がないなとあきれるほどなんですが、アメリカはいまでもマッチョが尊ばれる国なんですね。できる男はマッチョなスポーツマン、学生時代はアメフトの選手になる。女のほうはチアリーダー、というのがおきまりのコースだそうです。だからキャラクター造形の鉄板の要素になり、それを描くことがアメリカ人一般を描くことになるわけです。(もちろん、安易に傾くことが多いですが)。
ふたりは鼻っ柱をへし折られて、すっかり自信喪失しながらも、なんとか事件の真相へたどり着きます。ミステリーではなく、サスペンス。犯罪小説というと感じがつかみやすいかと思います。
全体の、熱に浮かされたような雰囲気がとてもいいですね。低級な町のようすがよく描かれています。



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