2007年3月 4日

パフューム ある人殺しの物語

 すぐれた嗅覚をもって生まれてきたお兄さんが、自分の大好きな匂いのためにどんなことでもやっていく映画です。
 おしゃれ映画だと思って見にいって、主人公の異様さに気分が悪くなったひともいたのではないかと思います。
 特別に怖かったり、目を背けたくなるようなグロテスクな場面はほとんどありませんが、「うわ、このひと、やばい」と気づいたときにわきあがる恐怖心を何度も感じさせられました。

 映像は、匂いの描写というよりは、視覚的にフェティッシュなものです。臭いそうなものを至近距離で見せてくれますが、だからといって臭う気分にはさせられませんでした。しかし、それが臭いの演出だと思わなければ、かなりたのしめるんですね。アダルトビデオとはちがうヌードはすばらしく官能的です。通常のセックスとはちがう部分をくすぐられます。

 ラスト近く、この映画のクライマックスに、広場にいる無数の人たちがくんずほぐれつするするシーンがあります。大袈裟で、とってつけたような場面だなと思っていたのですが、あとで雑誌のレビュー記事を読んだら、この場面があってこそ、この場面のために作られた映画と書いてありました。でも、自分は、このシーンより、ここにいたるまでの話のほうがはるかにおもしろかったです。

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