2007年4月 1日

ハッピーフィート

 ドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』でおなじみのあのコウテイペンギンをモデルにしたCGによるアニメーション映画です。

 CGのできばえがかなりよく、こまかい造形と動きでたのしませてくれます。ペンギンたちはまるでヌイグルミのようで、とくに赤ちゃんペンギンのかわいさはたまりません。

 ジョークたっぷりで笑える展開でストーリーは進んでいきますが、ちょっぴり暗さも抱えています。

 この映画のコウテイペンギンは歌をうたいます。心をこめた美しい歌をうたえないと恋の相手も見つけられません。
 そんなところに音痴なペンギンとして生まれてしまったのが主人公のマンブルです。マンブルが歌うと、どんなにハッピーな状況でもぶちこわしになります。そんなマンブルも、足をパタパタうごかしてしてリズムをとるのが上手という特技をもっていました。かっこいいヒップホップなタップダンスを披露してくれます。
 しかし、古いしきたりにしたがって生きているコウテイペンギンたちには、それは異様な姿にしか見えませんでした。大人のペンギンたちは渋い眼でマンブルを見つめます。やがてマンブルは群れからはみだすようになってしまいます。
 マンブルは、この世界の秘密と、ここ何ヶ月も魚が捕れなくなった災厄の原因をつきとめるため、旅にでることになます。氷山を越え、吹雪の氷原を渡り……うーん、ファンタジーみたくなってきました。そういえば、主人公のマンブルの声は『ロード・オブ・ザ・リングス』のフロド役のイライジャ・ウッド! そうか、これは「指輪物語」だったんだ(指輪じゃなくってこちらは○輪だ)。

 結末ではちょっとひっかかるところがでてきます。人間との関係です。なんかつごうよく動物を描いちゃいないか? と思ってしまいます。ちょっとしたひっかりなので、考えすぎのところがあるのかもしれません。子どものころだったら、そうだよねーと、たぶんいわれたままに受けとって疑問なんて感じなかったと思いますし(素直っていうんですかそれ?)。
 んー、子どもは単純にたのしく、大人はちょっと複雑に考えることもできる、なかなかの映画……ということにしておきましょう。うん。

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