ブラッド・ダイヤモンド
紛争が続くアフリカ、シエラレオネ。人民の平等を叫ぶ反政府勢力のRUF(統一革命戦線)に村を襲撃され、捕らえられたソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、ダイヤモンド採掘場で強制労働につかされた。そこで珍しいピンクのダイヤモンドの大きな粒を見つけたソロモンは、ダイヤをRUFに渡さず隠しておこうとするがばれてしまう。そのとき、政府軍の襲撃があり、なんとか命を救われ、どさくさまぎれにダイヤを地面に埋めることも成功する。
ダイヤモンドの密輸業者のダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、政府軍に捕まったソロモンとおなじ留置場に捕らえられており、RUFの幹部に罵倒されるソロモンに目をつけ、彼が隠したピンクダイヤを手に入れようと画策します。
ニュースで見る中東の紛争地域とおなじく、どこで戦闘がおきてもおかしくない場所が舞台となっているので、全編にわたってかなり戦闘シーンが多い映画です。
レオナルド・ディカプリオ演じるダニー・アーチャーは南アフリカ共和国の特殊部隊あがりということで、戦闘なれしていて、腕がたちます。しかし、ランボーのようなスーパーマンではなく、あくまでも兵士としての枠内にあり、ドキュメンタリー風にリアリスティックに描かれています。
ラストは、ディカプリオの独り舞台、大切なものを守るために命を惜しまない強い男のドラマ——になってしまうのですが、まあ、臭みがでる寸前で終わらしていると思います。ファンならこのほうがかえってうれしいでしょう。ちょっと古い時代劇っぽい演出ですね。
そんなところもあるとはいえ、全体のストーリーの配分、起伏のバランスがよく、最後までハラハラドキドキで見ていけます。
アフリカの民族紛争に興味があれば、「カラシニコフ」「アラーの神にもいわれはない」の2冊がおすすめ。「カラシニコフ」はルポルタージュ。「アラーの神にもいわれはない」は小説です。映画にもでてきた少年兵を主人公としています。残酷な世界の話ですが、たっぷりのユーモアと皮肉でとても楽しませてくれます。



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