ピーターパン・エンドロール
周りとの違和感が大きくなり、すべてに現実味を感じなくなり、いま本当に生きているのかさえわからなくなる。——子どもと大人のはざま年ごろの女の子のストーリーです。
"本の中で語られるピーターパンの本当の話"ってどこからでてきたものなのでしょう。
《ウェンディは精神的に成長し、大人になってしまう》 《すると、恐ろしいことにピーターパンの態度が豹変し、ウェンディを殺すために追いかけてくるの。》
《ネバーランドに子供しかいないのは、大人になったやつから順番にピーターパンが》《チクタクワニの餌にしちゃってたから》
ネットで原作の翻訳が読めるのでざっと眼をとおしてみましたがそういう記述はなさそうです。→こちらとこちら
ピーターパンについてはこれだけではなくて、じつはこの物語は、虚構(ファンタジー)ではなくて現実(ノンフィクション)なのだといいます。大人になりたくなかったウェンディが、近所のピーターパンという少年とつくった、ごっこ遊びのお話。ウェンディは夢中になっているピーターパンをみて、醒めてしまうわけです。そして、子どもの遊びをやめてしまう。まだ遊んでいたいピーターパンはしつこくウェンディを追いまわす、と。そういうお話だというのです。
このピーターパンについての話と似たかたちで、この「ピーターパン・エンドロール」も物語が進んでいきます。
ピーターパンのどの物語も結末は苦いように、この物語の結末も苦いのですが、ひとつ突きぬけて、すがすがしさがあります。ちょっといびつですけれど、よい青春小説です。



コメント
こんにちは。
コメントありがとうございます。
Wikipediaのピーターパン『 「ピーター・パンは子供を殺す」?』によると、ピーターパンが子供を「殺してる」っていう直接的な文章はないみたいですね。解釈として「殺してる」といえないわけではないみたいですが。
作者さんに手紙を送ればどこらかでリアクションがあるかもしれませんね。もしかすると。
Posted by しまくま
at 2008年11月24日 20:15
こんにちは。はじめまして。ネットサーフィンからのコメント、失礼します。
私も「原作にそんな記述あったかな?」と思って調べてみたクチです。
「子供たちをピーターが殺す云々」は確かにありました(引用されている青空文庫の版であれば、「5.ネバーランドが現実に」という章の4段落目です)
ただ、ウェンディを殺しに来るという部分がわかりかねます。手元にある角川文庫の訳版では、たしかにウェンディのもとにピーターはやってくるのですが、ネバーランドの掃除の手伝いという名目です。
この部分は「解釈」なのか、底本があるのか、悩んでいるところです。もしかしてご存じでしたらお教えいただければ、と思いコメントさせていただきました。
失礼いたしました。
Posted by つな at 2008年10月20日 12:47
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