2007年6月16日

アンダカの怪造学V 嘘つき魔女の見つめる未来

Amazon.co.jp: アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来: 本: 日日日 表紙イラストは、戦橋舞弓(たたかいはし・まいゆみ)。好きなキャラです。すごく強いけど、あたまをつかうは弱い。直情径行。捨て身で突進。まったく、かわいい子です。
 しかし、この巻にでてくるのは後半からです。彼女の物語もちょっと進行。タイトルにある"怪造学"というのは、アンダカとよばれる異世界から生物をよびよせることなんですが、彼女だけはアンダカから物質(主に武器)をよびよせることができます。これは物造といわれるます。この巻では《物造は虚界(アンダカ)を殺す》という、今後の急展開を予感させるセリフがある人物によってつぶやかれます。どうやらアンダカの生物の一大勢力"虚無"と関係しているようです。舞弓の大活躍がみられるのでしょうか。楽しみです。

 タイトルにある《嘘つき魔女》は、表紙の舞弓ではなくて、今回、新登場の無城鬼京(むじろ・ききょう)という問題児。ひねくれもので、ひとのいうことに逆らわずにはいられない性格をしています。

 登場人物たちが通っている学校、古頃怪造高等学校は学園祭のシーズン。校長は、学園祭の出し物の人気投票をすることを発表。なんどか途中投票をしてポイントを集計、最終的に一位になった出し物の企画立案者には、校長がなんでも願いをかなえてあげることを約束します。

 目立ちはするけれどわざわざ投票するひとはいない無城鬼京は手段を選ばず票の獲得にのりだします。主人公の空井伊依(すかいい・いより)は本人の知らぬ間に企画者として登録されていて困りはてていましたが、無城鬼京によって殺伐としていく学園祭に危機を感じ、一発大逆転の策を練ります。

 さらに、アンダカで続いている争いの代理戦争として二大勢力の権力者が学園祭にのっかってきて、ますます波乱の度合いが深まります。

 ただ、決着はあっけないないです。こんなにあっさりと物語を終わらしてしまうのはこの作者にはめずらしいと思います。これまでのいろいろなエピソードがすべて新展開をむかえる直前にまでもっていかれるので、読んでいておもしろいのですが、この巻だけをみるとちょっと物足りなく残念なところでした。

"アンダカの怪造学V 嘘つき魔女の見つめる未来"
日日日
角川スニーカー文庫
680円
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