2007年9月30日

ミス・ポター

 先週末、ピーター・ラビットの作者を描いた映画「ミス・ポター」を観てきました。
 この映画が"先週末"だから、「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」は先々週、「HERO」は先々先週になりますね。なんか混乱してたけど、すっきりしました。
 今週末というか昨日も今日も仕事で、仕事終わりも遅くなったので映画を観に行くことはできませんでした。がっくりです。

 「ミス・ポター」ですが、主人公ビアトリクス・ポターさんは、絵に描いた動物たちが唯一の友だちという女性です。出版社に手作りの本を持ち込み、なんと一発でオーケー。どうやら、会社の持ち主一家の末っ子が仕事をしたいといいだしたので、まあ、こんなんでいいかと、つごうよくあてがわれたということらしい。でも、その末っ子さんが、ポターの才能を認め、いいものを出そうとがんばってくれたこともあって、本は大ヒットすることになります。
 そういう、ピーター・ラビットの作者としてのスタートと、彼女の編集者である末っ子さんとの恋を物語の軸にして、彼女の幼少時代のエピソードをちりばめながら映画は進んでいきます。子ども時代のエピソードは彼女のひととなりをしめすだけではなく、映画終盤の伏線にもなっています。

 不吉を感じさせるシーンのあとに、ひじょうにいいタイミングで、強烈な展開があるのだけれど、これがちょっと食べたりない、あっさりとめな印象しかのこさないのがちょっと残念でした。この場合は、全体を
もう少しねちっこく描いたほうがいい結果をのこせたのでしょうか。それともラストの切り上げが早かったのか。むー。

 とはいえ、観て損はありません。ストーリーも映像もセンスあるんで楽しめます。

スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ

 何週前だか忘れましたが、観てきました。

 平家の隠れ里にあると思われる秘宝をめぐって、平家と源氏の末裔が争うというお話ですが、マンガチックです。いんちき時代劇、かつ、いんちきウェスタン。そういうテイストのマンガにあるの"熱"がこの映画にもありました。おもしろいです。無茶だけどすごい。そのすごさに打たれるわけです。

 監督は、三池崇史。どう考えてもだめだろうと思われるいいかげんな企画にのっかって、意外なヒットを飛ばしてきたり、みごとカルト映画に仕立てたあげたりする強者です。

 三池崇史というと、過去に、モンティ・パイソンというイギリスのお笑い番組がやたら日本で持ちあげられていたころ、彼が他の人たちとちがう視点でこの番組を評価していたことを思いだします。
 モンティ・パイソンは、笑いどころがわからないギャグが多かったんですが、その部分をことさらにとりあげて、あれは"高尚"な笑いなんだというのが一般によくいわれていたことでした。
 一方、三池崇史はぜんぜんそんなことはいいませんでした。彼が言っていたのは「ここには映像表現の方法のすべてがある」「オレの教科書はこれだけ」でした。
 おーっと思いましたよ。
 そういわれてみると、たしかにギャグはわからなくても、映像はおもしろくて、それなりに見ていられた記憶があります。
 映画監督になるひとの視点ってちがうんだなと納得させられるできごとでした。
 ちなみに、モンティ・パイソンのよくわからないギャグは、そこに住んでいるひとならすぐに察することができてニヤニヤてしまう"ご当地ネタ"だそうです。部外者にはわからなくて当然。しかも、いわゆる"高尚"といわれるギャグではなくて、"ベタ"な笑いです。うーん、"高尚"とかいってたひとは、なにを見ていたんでしょう?

HERO

 うーんと何週前だったか、先々週だったか、さらにその前だったかに「HERO」を観ました。

 ドラマの映画化ということだったので、ハズレの可能性もあるかなと思いながらチケットを買いましたが、意外におもしろかったです。
 木村拓哉と松たか子が演じるふたりが魅力的でした。

2007年9月 4日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 でもって先週末は——って、「でもって」っていわれても、どこからのでもってなんだよというかたにご説明すると、これを書いたときは違う日に観たふたつの映画について連続で書いていたんですよ。
 ということで先週末は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観てきました。

 エヴァンゲリオンをちゃんと観たことがありませんでした。
 夕方にテレビでやってたころ、かなり評判がよくて、番組欄をみるとちょうどそのエヴァがやっていたので観てみると、ふたりでぼそぼそ会話している場面がずっと……うざくなってすぐにチャンネルを変えてしまいました。そういう出会いだったので、それ以後まったく、関心ないまま今にいたっています。

 まあでも、今回、気まぐれに観てみましたが、おもしろいですねー。
 映画だからテンポ良くって、ずっと、ぼそぼそしゃべることもなかったし、満足できました。
 映画にでてくる"父と子の確執"なんていうのは古くさくってしょうがないんですが、いつまでも拘泥してないでさっさと先に行ってくれるのでうんざりすることなく観ていけました。
 おのおの要素を近づけたり、遠ざけたり、音楽のように展開していきます。構成美です。みごとな構成力です。
 つづきも、ぜひ、観たいと思います。

 初めてのひとはこの映画からでよいのではと思います。

 古いやつもDVDかなんかでないかなーと思ってアマゾンを検索してみると8月にテレビと映画をあわせたセットが発売されていたんですね。限定で。もう在庫なしでした。しかも、中古は値段一万円ぐらい高くなってるし。転売屋儲けさすのもいやなんで買うのはやめです。またどうせでるだろうし。


 それからそれから、映画のスタッフロールの後に次回予告がありました。ずっとファンだったのだろうと思われるひとたちが、この予告にかなり喜んでいたので、古いファンの方は席を立たずに最後まで観ていましょう。

ラッシュアワー3

 先週の週末……じゃなくて先々週の週末になるのかな、今週の週末が今度の(金)土日のことをいうのなら。とにかく、その週末にジャッキー・チェンの「ラッシュアワー3」を観てきました。

 ……ジャッキー、年取っちゃったね、というのが第一印象。"初老"って感じでした。

 このシリーズ、観たことがなかったのですが、不良警官というか、おっちょこちょいなドジっ子警官(クリス・タッカー)と香港警察の警部さん(ジャッキー・チェン)が、なんの因果かコンビを組んで、大事件を解決してきたお話らしいことが、映画が始まってすぐになんとなくわかってきます。

 アクションは派手ですが、ジャッキー映画なので、あくまでもB級テイストのコメディ。会話主体なので、吹き替えのほうが断然楽しめると思います。

 満足度は、このシリーズが続くんだったら今回以上なら絶対続きも観るけど、これ以下だったらまず観ないと思うような、ギリセーフなできばえ。

 そうそう、最近アメリカ映画で観る真田広之が敵として登場します。出自の設定がよくわからず、リー警部(ジャッキー・チェン)との確執も未消化でした。
 それからもうひとり日本人がでています。工藤夕貴です。パリのクラブでも初登場シーンでの化粧がものすごくて、笑っていいんだかなんだかで、ポッカーンとしてしまいました。
 意外どころでは、パリ市警の警視役でロマン・ポランスキー監督が登場。コメディ映画でフランスの警視といったらもう変人と相場がつきもの。やっぱりこの役どころも奇妙でした。