読ませる技術

序盤は、書くことについての姿勢、考え方について書かれています。
この部分は、なんか漠然としていて、正直、おもしろくありません。
けれどその後から、具体的な、実用性の高いテクニックが紹介され、ぐんとおもしろみが増してきます。
たとえば、ひとつひとつの文のつながりを確認するのに"けれども""またなどといった"接続詞をいれてみるといった方法(ただし"しかし"は使わない)。さらにはそこから、文がちゃんとつながっていれば接続詞はどんどん省けてしまう。文章のテンポアップにつながるといったお話。さらに応用して文と文とのつながりにあえて隙間をつくってジャンプさせるというテクニックにまでつながります。
ところで、まえから思っていたんですが、教本・ハウツー本って、初心者か玄人(くろうと)さんか、両端のひとにしか役立たない気がします。
ある程度かじったひとは、たいがい、ぜんぶもう知ってることだとバカにしてまともに読みやしないし、うだうだテキストにむかってる暇があったら、実際にやったほうがなんぼか得るものが大きいってものです。
玄人さんにとってのこういうテキストは自分の中の整理に役立ちます。これまでやってきた中でつかみ取ったノウハウ、感じきたこと、そういうものの蓄積がきれいに整理されて、心機一転、さらなる精進につながるんですね。
というものの、ふだん自分は、こういう本は、技術書としてでなく、エッセイとして読んでいます。ずっと打ち込んできたことについて書いた作品です。おもしろくなきゃ、ウソってもんでしょう。作家の実力をはかるのに最適なのではないかと思うんです。



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