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河口付近の埋め立て地で女の顔を水たまりにつけて溺死させるシーンから始まります。犯人は役所広司が演じています。つぎの場面で、役所広司は刑事になっています。自分が殺したはずの事件の現場に来ています。自分が殺したなんてまったく知らず、女にも見覚えがないようです。女の死体から少し離れたところの水たまりにボタンが落ちていて、それには何かひっかかります。拾いあげて、ドキッとします。......これはもしかすると、自分の持っている上着のボタンなのかもしれない。――
黒沢清映画としてはストーリーもちゃんとあって、わかりやすい作品になっています。そのぶん、ちょっとまとまりすぎていてものたりない気分にもなります。
恐がりのひとはこれでも驚くでしょうが、怖い映画ではありません。幽霊を見た話など怖い話のあの不思議さを味わう映画です。(その点からいうと、DVDのジャケットは怖すぎます)。
主人公を追う形でお話は語られていきますが、映画の構造は「幽霊側の論理」でつくられているため、不思議ぃ~なのです。
幽霊役には葉月里緒奈。まあ、葉月里緒奈だったらこんなことやりかねないよな、と、つい思ってしまいます(が、もちろんそれはマスコミがつくりあげたイメージ)。



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