リベリオン -反逆者-
舞台は第三次世界大戦後の世界。生きのこった人々は、「感情」が争いを生むのではないかと考え、感情の管理を始めていた。薬物によって感情をつかさどる脳のはたらきを抑制し、人の心をうごかす芸術などはすべて破棄していった。そうしてついに平和な世界が訪れたように見えたが、この世界でも反逆者は存在した。主人公ジョン・プレストンは反逆者を撲滅する捜査官クラリック(Cleric)である。――
物語のテーマは「管理社会への反逆」。そこに新しい視点があったり、刺激あることをやっているわけではないので、ざんねんながらストーリーのつまらない映画の部類に入ります。強いてあげれば、主人公が選ばなければいけない選択肢が、"戦争はなくなるけど管理社会"と"戦争はあるけど自由な世界"のどちらかいうところに若干の刺激があって、いいかなと思います。
とはいうものの、この映画には大きな見どころがあるんです。それはガン=カタよばれるアクションで、銃を構えた大勢の敵をたったひとりで瞬く間に倒す驚異の戦闘シーンが見られます。
至近距離の敵にはカンフーのように腕をつきだして相手の銃をそらし、自分の銃をつきつけて撃ちます。ある程度離れた敵には舞うようにうごいて華麗に銃弾を撃ち込んでいきます。
ガン=カタの理屈は、人間の動きにはパターンがあり(骨と筋肉によって限定される)、それを学べば、相手の動きはすべて読めるようになり、自分の動きには無駄がなくなり、しまいには、相手の攻撃をすべてよけて、こちらの攻撃を当てられるようになる、というものです。
マンガなどでも真似されているそうなので、このアクションをガン=カタと知らずに知っているひとがいるかもしれません。
同監督が後に作る『ウルトラヴァイオレット』にガン=カタが再登場しますが、ある程度距離を置いて敵に囲まれるシチュエーションばかりで変化に乏しいのが残念でした。『リベリオン』ではシチュエーションや動きにもいろいろな変化をつけたパターンが試されていて楽しかったので、ガン=カタをさらに発展させていったガン=カタ中心の作品を期待しているのですが、監督さんとしてはそれはあんまり楽しいことじゃないんだろうなという気がしています。"情緒"とか"情感"が好きなんだろうなと思います。




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