LOFT
新進作家の春名礼子(中谷美紀)は次回作がうまく書けず悩んでいた。リフレッシュするために、いま住んでいる所を離れてみることにする。引っ越し先は、担当編集者(西島秀俊)に紹介してもらった田舎の小さな洋館だった。引っ越したその夜、となりにみえる鉄筋コンクリートの古い建物に、布でつつまれた人間の遺体らしきものが運び込まれるのを目撃した。翌日、電気工事に来た業者に、それとなく訊いてみると、となりの建物は、大学の研究施設であることがわかる。東京に戻ってその大学のことを調べてみると、大学の研究者によって、引っ越した家の近くの沼から千年前の女性のミイラが発見されていたことを知る。......
見せ方はホラーですが、中身は幻想文学っぽい映画で、「死体について人が思うこと」を題材にしています。
いくつかあるエピソードのそれぞれが、もうちょいな感じでものたりなく、不満足なまま映画が終わってしまいます。もっと長時間の作品にするかそれとも小説だったならもっとおもしろかったでしょう。
佳境に入っての豊川悦司の演技が大袈裟すぎて興ざめします。観る側をクールダウンさせるためにわざとやっているのかと思うくらいのすごい大根っぷりです。こういうわざとらしいシーンが黒沢清作品にはあることはあるんですが、その系列なのか、......よくわかりません。
最初は夢の中にでてくる、滑車で死体(ミイラ)を沼から引き上げるシーンが圧巻で、これはとてもすばらしいと思いました。
もったいない。
もったいない映画です。



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