心霊写真
真夜中の道路を急に横切ってきた女性を車でひいて逃げてしまった日から、怪現象がつぎつぎと起こり始める、というホラー映画。話が進むと、ぼろぼろと隠されていた事実が見えてきて、じつはこのひき逃げが怪現象の起点ではないことがわかります。
ホラー的な表現は清水崇監督の『呪怨』をしっかり勉強したようです。単に映像だけではなく、「怖がらせる」ことにも成功しており、かなり怖い部類のホラー映画になっています。しかも、『呪怨』とちがってストーリーがきちんとあります。
ところが、こうストーリーがちゃんとあって、ぴしっと終えられてしまうと、見終わったときに物足りなさを感じてしまいますね。
怪談とか怪奇現象というのは、割り切れない部分がたくさん残っているものです。それと理不尽さ。そういうのがなくなって消化がよくなってしまうと、"作り話"感が強くなって、ちょいと物足りなくなってしまうのです。
まったく贅沢な話ですが。
しかしながら、娯楽というのは本来、贅沢なものですからね。そしてすっかり堕落して、グルメ気取りなことを偉そうにつぶやいたりしてしまうのです。



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