2005年7月17日

黒い犬

448825702X.09._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg行方不明の女の子のものらしいスニーカーを散歩中に犬がひろったと通報があり、捜索にかりだされていたベン・クーパー刑事は急遽、飼い主の老人のもとへいき、現場にむかった。そこでさがしていた女の子の遺体を見つける。

ベン・クーパーと、ほかの地区から異動してきたダイアン・フライのふたりの刑事が主人公。どちらも空きができる予定の部長刑事の椅子をねらっています。けっこう生々しい愛憎が絡みあっていきます。このコンビはシリーズ化されているそうですが、後続はまだ翻訳されていないようです。ふたりがどうなっていくかはたのしみです。

イギリスの推理小説は、その地域の風土、生活が描かれていて、旅行記を読んでいる気分にもなれるところが好きなのですが、その辺もおなじ地域を舞台としたシリーズとなればたのしみです。

"黒い犬"
スティーヴン・ブース
創元推理文庫
1197円
Amazonアソシエイト

2005年7月 8日

公明党・創価学会の真実

4062129833.01._PE_SCMZZZZZZZ_.jpgh書き方としては、よくあるような、創価学会の悪いところをいってついでのように公明党を批判するのではなく、国会での公明党の活動を批判し、その原因が創価学会にあるばあいについてのみ学会を批判するという形をとっています。

著者の平野貞夫さんは、衆議院事務局につとめているとき、ちょうど誕生したばかりの公明党の議会活動の相談にのっていたそうで、そのはじまりからよくしっているわけです。やがて、ご自身も参議院に出馬、自民党に入党、その後、新生党、新進党、自由党、民主党と政界再編の流れのなかで政治改革実現にとりくんできています。現在は、政界から引退されています。
わくわくさせられたけれどけっきょく裏切られた感じの細川政権の誕生から崩壊まで、そして対立していたはずだった自民党と社会党が連立した摩訶不思議、そして新進党の解党と、ここ十年ぐらいの政治の流れがくわしく書いてあって、これがかなりおもしろく、おすすめです。
加藤紘というひとは一は、これまでいだいていたイメージとはちがいました。絵に描いたような貴族政治。ダーティです。

公明党批判はゆるめ(しかし要所要所はついている)に終わっているのは、著者が公明党議員に自らの手で公明党をたてなおしてほしいと考えているからではないかと思いました。あんまり文句ばっかりいうと感情として受け入れられることも受け入れらなくなってしまうから。

"公明党・創価学会の真実"
平野貞夫
講談社
1680円
Amazonアソシエイト