2005年10月16日

日本共産党の戦後秘史

4594049796.09._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg著者の兵本達吉氏は、もと共産党員で国会議員秘書をつとめ、北朝鮮による拉致事件を調査、解明のさきがけとなりましたが、それが原因で警察のスパイのぬれぎぬをきせられ共産党を除名されています。

雑誌連載をまとめたものだそうで、そのため、多少の内容の重複や、前半に意味のとりづらい文章iがみられますが、全体としては読みやすく書かれています。

日本共産党のことだけではなく、日本の共産主義活動(軍事闘争、学生運動、革新系の地方自治の実態)や、ソ連・中国の共産主義についても書いてあるので、共産主義がなんであったのかがわかるようになっています。

とにかく他の意見をまったくみとめないのが印象にのこりました。ソ連、中国では虐殺です。革命時にもともとの権力者、有力者、富者をことごとく抹殺し、国ができてからも異端者として殺しまくる。わかっていたつもりでしたが、こんなにすごいのかとびっくりしました。
もともとの考えが歴史からの推論、つまり王様が処刑されて有力者たちの国ができたように、今度は有力者が処刑されて労働者たちの国ができあがる、ということだろうから、まったく理解できない、ということではないのですが、思いこみとは本当に恐ろしいものです。

共産党はよく民主主義を口にしますが、彼らにとっての民主主義は共産主義を信じてそのとおりに生きること、それ以外の考えは民主主義ではありません。異なる意見はみとめません。また「民主集中制」という考え方があって、それはリーダーを選んだらあとはリーダーに絶対にしたがうことです。もちろん、リーダーの選び方から、もう問題ありです。どうしようもありません。

選挙のとき、いれるところがどこにもないと、良心に訴えるようなきれいなことをいう共産党候補に投票するひとがよくいますが、この本を読んだら共産党は批判票の受け皿には適さないとわかると思います。

"日本共産党の戦後秘史"
兵本達吉
産経新聞出版/扶桑社
2000円
Amazonアソシエイト

2005年10月 6日

私の優しくない先輩

4883467244.09._PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg自己中なんで、できればかかわりたくない男の先輩に、恋する人への思いをつづったラブレターをみられてしまう。その恋に協力してやるぜ、と作戦がねられ、地域のお祭りに出店をだすことにしてそのメンバーに恋している相手を参加させる計画が強行される。
恋する人のべつの一面がみえ、相手のことをしらなかったんだなーと思うが、じゃあ待てよ、これまでの人生を賭けたようなあの熱い思いはなんだったんだ、じつはわたしがいんちきな薄っぺらな人間だったんじゃないか、とかなんとかいろいろ、主人公、西表耶麻子の一人称で、ああだこうだと語られる文章がおもしろくって、ふりかえってみるとあまり予想の範囲をはずれないシンプルなストーリーなんですが、さいごまでたのしく読みました。

"私の優しくない先輩"
日日日
碧天舎
1365円
Amazonアソシエイト

2005年10月 4日

プリンツ21(2005 冬号): 恋月姫

79088.jpg季刊「プリンツ21」今号は、人形師の恋月姫さんの特集でした。

その人形のなんとまあ美しいこと。
絶句の美少女です。

ハンス・ベルメール、天野可淡をちょびっと知っていたのですが、このふたりの人形、とくに可淡ドールは怖さがありますが、恋月姫さんの人形にはそれがありません。魂があるように感じるけど、怖さがないんです。眼が吸いつけられますよ。

この雑誌のいいところは、なーんと、恋月姫さんの人形が手に入れられること。ただし、抽選。値段は、180万円!ですが。
この人形もすっごくいいんですわ。借金してもほしい、と考えましたが、管理が心配なのであきらめました。
巻末はがきで応募、11/1必着なので、ほしいかたはまだ間に合いますのでぜひ。
フェチさんが大好きな球体関節ですよ、あーた。
ほら、ほしくなったでしょ。