自殺の丘
ロス市警の刑事ロイド・ホプキンズは、警察上層部に煙たがられ、捜査の第一線からはずされる。穏便に段階的に排除することがもくろまれ、まずはFBIとの合同捜査にまわされた。そこで銀行員を脅迫してむりやり共犯にしたてあげて銀行から金を奪う事件を調べることになった。事件の犯人はこれまでひとを傷つけずに犯行をおこなってきていたが、ついに警官をふくむ四人を殺害して大金を強奪する事件をおこす。ころされた警官はロイドを排除しようとしていた警察幹部のひとり息子だった。その警察幹部は、ロイドが過去に起こした殺人を告発しないかわりに、犯人をつかまえずに処刑することを要求した。
ロイド・ホプキンズ・シリーズの3。最終巻です。
いままでとおなじく犯人がわからみたストーリーも並行して進んでいきます。ちがっているのは、これまでの"トラウマ"の話がまるでなかったかのように物語られていること。ちょっとひょうしぬけします。しかし、警察幹部に犯人の処刑を要求される後半からはまた別種の毒気が表面にあらわれてきて盛りあがっていきます。
この警察幹部は、警察組織内に、特殊な教義に基づいたキリスト教原理主義のグループをつくりあげ、独自の暴力的な犯罪捜査部隊をもっています。このような警察内部の悪を描くことは、すぐあとの”暗黒のLA四部作"の特徴となります。
(古い版は複数個の誤植とミスがみられます)。



