パソコンのデスクトップでつかうアイコンをさがしているときにみつけたSHIN-ICHIさんのSurviveplus.net。みごとなできばえのアイコンがそろっていました。それからもときおり通うようになっていて、ブログもひんぱんにチェックするようになりました。
SHIN-ICHIさんは、コミュニケーション関係の本をたくさん読んでいてブログでも紹介してくれているのですが、先日は、石井裕之さんが書いたコールド・リーディングをつかったコミュニケーション術の本をとりあげていました。コールド・リーディングというのは、ニセ占い師やニセ超能力者が相手のことをいい当てるのにつかっているテクニックです。SHIN-ICHIさんが「つかえる」と太鼓判をおしているし、コールド・リーディングという技法にも興味があります。買って読んでみることにしました。
ただし、わたしの場合は、仕事に生かそうというのではなくて、趣味の小説書きにつかえないかという思わくがあります。
じつをいえばわたしは、自己啓発本もそうですがこういうHow-to本は好みじゃありません。内容が薄すぎるんですよね。こういう本をつくるひとは、昔あった学研の子ども向けの入門書を見習ってほしいと思います。あれは興味をもたせることも書いてあるし、実用的なテクニックもたくさん書いてありました。
さて、今回は石井裕之さんの「相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング」と「一瞬で信じこませる話術コールドリーディング」の2冊を購入。
一冊目は「相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング」。
まず役にたちそうなのは、ものの言い方を、人間のタイプをMeタイプとWeタイプのふたつにわけて、つかいわける方法です。Meタイプは志向が自分に向いていてる。Weタイプは逆に周りに意識がむいていて一体感や他人の役に立てることに満足をみいだします。Meタイプは簡潔に用件だけの簡潔な表現を好み、Weタイプは雑談をまじえて感情をこめた会話をたのしむような表現を好みます。Meは、きみならできる・きみにしかできない、という方向でなにかを頼むとよく、Weは、きみにもできるよ、わたしたちも協力するよという言い方のほうがいい。など、話し方をどうするか選ぶのにべんりです。これは登場人物の作成に役に立つのではないかと思います。脇役の性格づけにすぐにつかえそうです。
それから、話しているときの「But」の使い方。「しかし」とか「でも」の接続詞のButです。たとえばビジネスで資料をおくってもらえたんだけどちょっと不備があって改善してもらいたい場合、「資料ありがとうございました。非常に充実した内容で…」とほめてから「ですが、できましたら前半の検証部分のデータにもう少し細かい数値をいれていただけるとたいへん助かります。…」とするよりも、「資料ありがとうございました。恐縮ですが、できましたら前半の検証部分のデータにもう少し細かい数値をいれていただけないでしょうか」とやってから「その点おねがいいしますが、いただいた資料は非常に充実した内容で…」とあとでほめたほうが、相手にあたえる印象はよくなります。Butでつないだ後半部分が相手の印象にのこるので、ほめるほうをかならず後にした方がいい、ということです。
さて二冊目の「一瞬で信じこませる話術コールドリーディング」は、コールド・リーディングそのものにせまった内容です。一冊目は、これはどこがコールド・リーディングなんだろうと思ったのですが、こちらを読むとなるほどコールド・リーディングの技術が生かされてたんだなというのがわかります。うーん、しかし、テレビにでている占い師や超能力犯罪捜査官ってコールド・リーディングつかってるね。
目立った技術としては「ストックスピール」。だれもが当てはまるようなフレーズをつかって、相手の情報をひきだします。はずれていれば意味の範囲を広げ(ズーム・アウト)、当たってそうであれば範囲を絞り具体的な内容にせまります(ズーム・イン)。
それから「アンビバレンス」。これはひとの二面性を利用した方法。
そして「サトルネガティブ(Subtle-Negatives)」。否定疑問文といわれるもので、具体的には「あなたは気が短くありませんよね?」といって、相手が「そうです。よくわかりましたね」とほんとうに気が短くてもよく、「いいえ、気が長い方です」と答えても、「ああ、そうだと思った」とどちらにも展開できる話法。こういうふうにベタにつかった場合は、はずれるとちょっといいわけがましい展開になりますが、相手の情報を引きだせるので、うまみがあります。本には応用例もあって、それだとより自然に展開していけます。
「サトルクエスチョン」。あてずっぽうな疑問をあげて相手に答えてもらって情報を引きだします。じつは質問しているだけというのをわからせないようにする方法です。たとえば「なにか過去に怖いことがありましたね?」というだけだと質問なのですが、「動物がみえます。子どものあなたはそれをとても怖がっています。それになにか心当たりがありますか?」と「動物」と具体的にいえばこちらは質問ではな、くいわれるまえに「動物」がみえたんだよといってることになります。(もし、相手がそんなことはない動物は大好きだったといえば、「いや怖がっているんじゃない。悲しんでいるみたいです」とでも展開させればまず大丈夫でしょう)。
そして「サトルプリディクション」。未来を予言して、それが当たったかのように思わせるテクニックです。占い師がさいごに「水に気をつけなさい」とかいってるあれですね。いまの占いが疑心暗鬼でも、最後のこのフレーズに思い当たる出来事がおこれば、ぜーんぶ信じてくれるようになるわけです。
うーん、直接、小説を書くのに役に立つかなー。文章のながれを考えるにはいいかも。
どっちも半日かからずに読むことができるので興味があるひとはお気軽にどうぞ。
"相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング"
石井 裕之
日本実業出版社
1365円

"一瞬で信じこませる話術コールドリーディング"
石井 裕之
フォレスト出版
1365円
