2009年2月19日

アニメの○○○○製作委員会

 アニメのオープニングやエンディングにでてくる「○○○○製作委員会」というクレジット、これを最初に見たときは、アニメ業界の流行で、カッコつけ
グループの名前をカッコつけで「委員会」としたんじゃないかと勝手に思っていました。
 悪い例えですが、カルト宗教が自分たちの組織の部署を「なんたら省」と大袈裟な名前をつけているのとおなじ、自分たちのグループに○○○○委員会とつけたのが始まりで、それがアニメ業界全体の流行にでもなったんじゃないかと想像していたわけです。

 そんないいかけんな認識のまま、ずっとここまで来ていたんですが、よく見に行くおもちゃマニアなサイト・スタジオ・アイアンギアさんの掲示板に、アニメーターさん(原画家)による解説があり、ようやくそれがなんであるかを知ることができました。

 当の書き込みはすでに流れてしまったので(去年の10月ぐらいだったから。すまん、すぐに書くつもりがこんなになって)、記憶の範囲で内容をざっと書いてみます(: 内容に間違いがあれば、私の記憶違いによるものであり、文責はもちろんすべて自分にあります)。
 
 「○○○○製作委員会」とは、スポンサーの集まりです。スポンサーの投資に対する見返り(リターン)は「著作権料」となります。著作権料がリターンになっているため、直接アニメに関係がない企業もスポンサーとして加われるようになりました。

 以前、アニメのプロデューサーがニコニコ動画などにアニメが無断でアップロードされることをネットラジオで痛烈に批判したことが話題となりました(→ アニメ制作者がネットラジオでニ○○○動画を痛烈に批判 - GIGAZINE)。ネットでは、アニメの宣伝になるんだからいいじゃないか、とか、のんきなことをいっていたひともいましたが、こんなふうに資金を調達しているプロデューサーの立場になってみれば、無断アップロードを認めるわけにはいかないのがわかります。

 この「製作委員会方式」が始まったのは「エヴァンゲリオン」が最初だといわれていて、それまでは、おもちゃメーカー、レコード会社がスポンサーになっていましたが、なかなか制作費が集まらず、この方式が生みだされました。
 当たりはずれが大きいアニメ作品に対して、リスク分散できるというメリットがあり、また「広告代理店」が参入してきたことによって、この方式は定着します。

 「製作委員会方式」の現在見えてきた欠点としては、オリジナルが作られにくくなったこと、ヒットした作品の後追いが多くなり類似作品が増えたこと、人気がある監督、声優に偏りがちであることがあげあられています。
(個人的には、この欠点は、ショービジネスには結局のところついてまわる事態のような気がします。江戸時代の芝居だって、集客力のある売れっ子が多用されたりしてますから。演技より、顔だったりね)。

 ちなみに、「製作」と「制作」という言葉はつかいわけされていて、「製作」は著作権を有する側、「制作」はそれを有さず仕事としてたずさわっている側なのだそうです。