2004年5月29日

愛と秘密の関係(マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行)

マーティン・スコセッシ監督が、幼いころ家族とともにテレビでみた、そして大きくなってからは映画館に通いつめてみたイタリア映画について話しています。B0001URNVS.09.MZZZZZZZ.jpg祖父母の代にイタリアからアメリカに移民してきたスコセッシの家族にとって、映画のなかの故郷は特別なもので、熱心に画面をみつめ、そして語る親類とともにみたイタリア映画は幼いころのスコセッシ自身にとってもすぐに特別なものになっていったのでしょう。それは、映画そのものへの愛へと育っていきます。
イタリア映画はちょうどネオリアリズモの時代。敗戦後、困窮する国内情勢を世界につたえる意図と、崩壊した映画産業がアマチュアあるいは職を失い現実の過酷な貧困生活を体験した役者を用い、お金がなくセットもつくれないので現実の街角で撮影したことが、このリアリズムの発端となりました。
素朴一辺倒だったリアリズムも変化していきます。リアリズムのために演出をする。それが、やがては精神・心理、ふだんは眼には見えないものを描きだそうとする方向へとつながります。
スコセッシ監督が"その映画について"語っていることは、すべてそのままスコセッシ監督自身を語っています。スコセッシ監督の映画を思いかえすと、ああ、なるほど、と納得できるところが多くあります。
スコセッシの映画をみたことがあるなら、そういうたのしみかたができます。また、のちにスコセッシの映画を観るたのしみができますから、知らなくてもいい。単純に現代に影響をあたえたイタリア映画をながめるのもおもしろい。
私はドキュメンタリー作品がえらい好きで、実際の映像に語りがすこし入った、NHKのドキュメンタリー番組のようなつくりのものは特にはまってしまいます。


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2004年5月24日

ドーン・オブ・ザ・デッド

「ドーン・オブ・ザ・デッド」を観てきました。
「ゾンビ」として知られる古典的名作をベースとしています。
とにかくテンポが速く、ひと息で、もうどうしようもない状態にまでいきます。
ホラーじゃなくて、竜巻や津波にみまわれるパニック映画を観ているようでした。
テンポがよいぶん、心理描写が弱く、登場人物にとってつらい場面も、理屈ではわかるんですが、みている自分もつらくなるような、そんな感情がわいてこず、あっさりと見送ってしまいました。
ゾンビ映画はもともと、家族や友だちのような親密な人間関係をうちこわすし、生命は尊重されない、モラルは壊滅して、しまいには、ただ殺しあいがあってぐちゃぐちゃした映像がながれるだけの淡々としたものになっていく宿命をもっているので、かなりがんばらないとうすあじになってしまいます。
人間を描かないんだったら、いっそのこともうたすからない喪失感を描いてほしかったし、そのほうがこの映画に似あっていたと私は思います。

まあ、でも、おもしろいですよ、この映画。
犬がかわいかった。ゾンビは犬を襲わないんですよ。
だからこの犬が天使のようにみえるし悪魔のように危機を運んできます。
犬好きのねーちゃんが悪いんだけどね。
ゾンビは襲わないっていってんのに助けにいくんだから。
あ、ゾンビ映画で感動の動物ものってできるじゃん。

2004年5月16日

トロイ

「トロイ」観てきました。
舞台は、古代のギリシア。アガメムノンという王様がバルカン半島の諸王国をたばね、統一をねらっています。
このアガメムノンの弟がスパルタという国の王様で、兄のために戦っていましたが、たびかさなる戦争に疲れ、いつまでもギリシアにしたがわなかったトロイと和平。しかし、国の代表としてやってきたふたりの王子のうち弟のほうに若い美人の奥さんをとられてしまいます。
早いところトロイを下したかったアガメムノンはこれ幸いと大軍をトロイに送りだしました。
こんな理由でトロイ戦争は幕を開けるのでした。

物語のテンポはややゆるめにすすみます。
冒頭で時代背景を簡潔につたようとするのですが、なんかよくわからず、冒頭はやや退屈。
トロイのある浜辺での緒戦を終えたあたりからドラマがうごきはじめ、おもしろくなっていきます。

アキレス役のブラッド・ピット、かっこよかったです。
一対一の戦いでの華麗なうごきが好きでした。

2004年5月 1日

スクール・オブ・ロック

「スクール・オブ・ロック」をみてきました。
とてもおもしろい映画でした。満足度も高いです。

ストーリーは、プロのロッカーを夢見る中年男性デューイが、お金に困って、代用教師をしている友人のふりをして、小学校の先生になりすますのが、ことのはじまり。
受けもちクラスの子どもたちが楽器をつかえるのを知ると、生徒をだまして、バンド・バトルに出場できるロックバンドをつくりあげることを計画した。

学校教師ものの定番中の定番、規格はずれの教師が、規律の厳しい学校にのりこんでいって、生徒たちをあかるくたのしくするお話。

特別にロックの知識がなくてもぜんぜんだいじょうぶ。
デューイを演じるジャック・ブラックはまさに西田敏行。ふとっちょ、ぶかっこう、テンション高い、おもしろい。いい味だしてます。