2005年5月30日

ミリオンダラー・ベイビー

クリント・イーストウッド演じるフランキーはボクシングジムのオーナー兼トレーナー。モーガン・フリーマン演じるスクラップは、彼のジムに住みこみで働き、雑用を一手にひきうけています。元ボクサーでフランキーとはそのときからのつきあいがあります。この映画の語り手でもあります。ヒラリー・スワンク演じるマギーは、フランキーのトレーナーとしての才能に惚れ、彼に自分のトレーナーになってほしいとたのみこみます。

マギーはボクサーの才能を開花させて勝ちすすみます。そこまでがストーリーの前半、こんな展開になるとは思っていなかった後半は、師弟として、親子のような愛情をはぐくんできたこれまでが試される試練が待ち受けています。

語りすぎず、ひかえめに、しかし目をそらさないのは、イーストウッド監督の前作「ミスティック・リバー」と同様に、半数の観客からは、まちがった選択といわれてしまうだろうこともあえて描きます。そうすることで、できごとは映画の中だけ終わらないものになっていきます。

2005年5月22日

ザ・インタープリター

国連の会議場の同時通訳であるシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、偶然、暗殺を企てるものたちの声を聴いてしまう。要人警護を業務とするシークレットサービスのケラー(ショーン・ペン)は、シルヴィア自身もなにかを隠していることを知る。
公式サイト

場面のもりあげがうまく、シークレットサービスがべつべつに尾行していた3人がおなじバスにのりこむシーンの緊迫感たらこたえられません。

シリアスなドラマなのだからか、たいくつそうにされていた奥さまもいました。旦那はおもしろかったねと話しかけ、奥様はやっとおわったって感じ。

私は好きです。満足しました。

2005年5月21日

クロッカーズ

B0009EP0A2.01.MZZZZZZZ.jpg仲間といっしょに公園でドラッグを売る青年ストライクは、この地域のボス、ロドニーに殺しの仕事をもちかけられる。あいてはロドニー配下の売人のひとりで、始末すればその地位はストライクが引き継ぐことになる。殺人の翌日、ストライクの兄が犯人として警察に自首した。

麻薬社会を描いたなかなかの傑作。

組織のボス、ロドニーが、ドラッグに手をだすな、ドラッグに手をだしたら地獄がはじまる、墓にはいるまで終わらない地獄がはじまる、とストライクに警告する場面がありますが、じっさいに薬をやらなくても地獄にはまっていることがわかります。
他人はけっきょく利用するだけのもの。使い捨てです。命があまりにも軽い。
しかも、ドラッグビジネスが浸透した社会では、正しく生きる方がむずかしい。悪がかっこいい世界です。

ストーリーは、ストライクの兄はストライクをかばって自首したのではないか、で進行していきます。
ハーヴェイ・カイテル演じる殺人課の刑事は、とてもかっこいい。ただ、登場シーンはちょっとくだけすぎていて、それ以後のキャラとあわなくなっているような気がします。

"クロッカーズ"
監督 スパイク・リー
出演 メキ・ファイファー, ハーヴェイ・カイテル ほか
1000円
Amazonアソシエイト

2005年5月15日

キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブン」をみてきました。

予告をみて、うーん、おもしろくなさそうと思ってましたが、いやいや、よかったです。

十字軍をモチーフにした作品です。エルサレムを守る十字軍と奪還をねらうイスラム軍。剣に鎧、そして弓。「ロード・オブ・ザ・リングス」でもみられたシチュエーション。「トロイ」「キング・アーサー」などもそうですよね。それらを超える映像をみせてくれます。この迫力たまりません。

映像美を誇るリドリー・スコット監督ですが、たくさんのひとがいりみだれたシーンを撮るのがまたうまく、小規模な戦闘の混乱した熱狂から、何千何万の兵が対峙(たいじ)する戦場の威圧感まで、みごとに描ききっています。

予告編でみられた恋愛要素はいがいとシンプル。でもむりなくからめていると思います。

十字軍なので宗教的な要素も多分にあり、おもに信仰のあり方について言及されます。
宗教もまた、よくもつかわれるし、わるくもつかわれます。やっぱり、信仰を持っただけで正しく生きられるというわけではありません。