2005年8月28日

奥様は魔女

ニコール・キッドマン主演「奥様は魔女」をみてきました。

ニコール演じるイザベルはふつうの人間の暮らしにあこがれる魔女。魔法を使わないでいろいろしたい、魔法を使わないで相手のハートを射止めたい、だめ男を助けて自分が必要だと思ってもらいたい(そういう性格らしい)。TVドラマ「奥様は魔女」のリメイクにでることになった俳優ジャックは本屋でみかけたイザベルの鼻をうごかくしぐさをみてサマンサ役にふさわしいと彼女をスカウトする。

まんま「奥様は魔女」のリメイクかと思っていましたが、ちがっていました。
かなりおもしろいロマンチック・コメディです。終盤に展開のもたつきがあるので見終わったときの印象が悪くなりそう。いろんなところの映画評の点はたぶん低めにつくと思います。

クールな役が多いニコール・キッドマンがすっごくかわいい女性を演じています。これをみるだけでも満足です。はじけてます。笑えるシーン満載で、やりとりのおもしろさを考えると、もしかすると吹き替えの方がいいかも。

2005年8月21日

ベルヴィル・ランデブー

B0009ETCD8.09._PE20_SCMZZZZZZZ_.jpg孫のことばかり考えているおばあちゃん。自転車に夢中だった孫は大きくなってツール・ド・フランスに出場する選手となった。そこで事件が起こる。レース中に孫がなにものかに誘拐されてしまったのだ。おばあちゃんは後先考えずに追跡を開始する。

鼻が大きかったり、やけに出っ歯だったり、背が高かったり、低かったり—海外のマンガでみかける誇張のきいた絵が動きまわります。
コンピュータがかなりうまいこと使われていて、みごとな映像をみせてくれます。たとえば、自転車の車輪のスポークのうごき(手書きだと省略されてしまうでしょう)、人混み、嵐の海の大きな波のうねり、犬の夢の中にでてくる汽車(これなんかはいかにもCGなんだけど、ダヴィンチの本にありそうな絵なので、CGの違和感が、"現実と幻想のあいだの違和感"として効果をあげています)。

ストーリーは短く感じられます。もうひと展開あってもいいなあと思いました。

音楽はかっこいいです。三つ子がうたう歌のテンポアップしたものがエンディングで流れ、聴きほれました。

"ベルヴィル・ランデブー"
監督 シルヴァン・ショメ
3192円(通常版) / 6825円(限定版)
Amazonアソシエイト

亡国のイージス

亡国のイージス」をみてきました。

予想よりも、ずっとおもしろい映画でした。

イージス艦がのっとられるお話で、テロリストは某国(北朝鮮)に革命をもたらすためのテロリスト。自衛隊の一部勢力と結託、アメリカが開発した驚異的な殺傷能力を持つ化学兵器(毒ガス)をミサイルの弾頭におさめ、日本政府を脅迫します。

登場人物たちによって主張されるのは、いま日本に守るべきものなどあるのか、とか、世界では戦争が絶えないのにそれを人ごとのように感じ(あるいはなにも感じず、知りさえもしない)平和は欺瞞である、とか、専守防衛批判だとか、戦争と戦争の間のちょっとしたつかのまが平和だとか。
昔、アニメ映画に「機動警察パトレイバー2」(押井守監督)というのがありまして、日本に架空の戦争状態をつくりだすテロをおこすというなかなかおもしろい発想の作品でした。その中でもおなじようなことが語られていたのを思い出しました。
戦争できないっぷり批判なんだけれども、戦争ができるようにしたい、戦争する(意欲をかきたてる)理由がほしいぽくって、これはこれで納得がいきません。なんのために戦争をしているの? するの? 「亡国のイージス」では、真田広之演じる仙石の行動が、そのことを匂わせます。

この映画、人間関係のバックグラウンドは、ちょこっと挿入されるエピソードで語られます。自分は、チェ・ミンソ(かわいかっこいい)演じるジュンヒと勝地涼演じる如月との関係がわかりませんでした。エピソードみのがしたか?

2005年8月16日

ヒトラー 最期の12日間

こちらで紹介した「戦争責任とは何か」に書かれているのですが、ドイツは、ヒトラーとナチスを悪者にして、そのほかの国防軍および一般人は悪くないのだというふうに過去の戦争をとらえてきました。責任を押しつけてしまったんですね。
ドイツ国内では、ヒトラーにもいいところはあったとか、国防軍も悪いことをしたと発言すると、とてつもない反発を受けます。ドイツのタブーです。

この映画も、いままで通りの感じなのかな、ヒトラーとナチス批判だけなのかな、と思い、スルーしようか迷っていました。
去年かおととしだったか、NHKで放送された、いままではほとんど知られていなかった、ヒトラーが自殺するまでの数日間についてのドキュメンタリー番組をみていて、あの事実が映画になるのだったら、いままでのようにヒトラーとナチスをただ悪者として描く映画でも、なんらかを得られるだろうと思い、みることにしました。

ポスターをみていたときは気づかなかったのですが、ヒトラー役は、ブルーノ・ガンツじゃないですか。「ベルリン天使の詩」や「永遠と一日」にでているのをみて好きだったんです。「ベルリン天使の詩」でももうオヤジ、「永遠と一日」では白髪白髭の老人だったから、もうすっかりおじいちゃんなのかなと思っていたので、さいしょは、おや? でもまさか? だったんですが、ずっとみていると、どう考えても記憶のなかのブルーノ・ガンツ、それしかありえない、タイトルロールに名まえが出ているのをみて、ほっと一安心でした。さっき公式サイトをみにいったら、監督といっしょの写真があり、やっぱり髪の毛はもうちょぼちょぼでした。監督も薄かったけど。

冒頭で、ヒトラーの秘書になる女性のナレーションがあり、ヒトラーが「あんな怪物だと知らなかった」といったので、あー、と思いました。また最初の方のエピソードで、国防軍はナチとは違うということもいわれました。ですが、多少、これはドイツ人に対するフェイクでもあるようです。ヒトラーは、追いつめられてヒステリーをおこし、実現不可能なほんのわずかな希望にしがみついてあがいたりしますが、いままでのような「怪物」には描かれていませんでした。かといって、タブーに踏みこんでいったというほどでもありません。バランスよくということでしょう。事実にもとづいた映画でもありますし。末期のヒトラーという題材が、ヒトラーのふたつの面を描かせ、そしてドイツのふたつの面を匂わせるのにちょうどよかったのでしょう。

また、事実にもとづいているためと、タブーにふれがちなために、劇的な演出はひかえられています。そのために、題材に興味がないと、映画を楽しめないかもしれません。

映画をみていて泣けたのは、ベルリンを守る市民部隊として志願して戦った女の子の自殺のシーン。もうだめだというときおなじ部隊の男の子に銃で撃ってもらういます。ナチの敬礼をして。ぼろぼろ涙がこぼれてきました。彼女彼らが望むにせよ望まなかったにせよ、指導者は、犠牲になるひとたち、犠牲になったひとたちのことをぜったいに考えねばいけません。

それから、登場人物のほとんどが降伏を嫌っている発言が記憶にのこりました。ドイツは、第一次大戦で負けて、どん底に落ち込んで、それをヒトラーの時代に復興させているんですね。降伏したときの悲惨さは記憶に新しいわけです。映画を見るかぎりでは、無条件降伏という要求が、不必要なまでに戦争を長びかせたように思えました。

2005年8月 7日

アイランド

アイランド」をみてきました。

建物の中でゆるやかに管理されて生活しているたくさんのひとたち。外は汚染されていてふつうには生きていけないという。かれらの希望は汚染されずのこっていたという南の島に移り住むこと。抽選によって、きょうもだれかが選ばれる……

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2005年8月 1日

皇帝ペンギン

先週、「皇帝ペンギン」をみました。
成田では吹替版しかやっていません。ナレーションが日本語になっている、じゃなくて、ペンギンに声があてられているんですね。オリジナルもおなじ方式です。
みるまえは不安でした。劇をやられるのはかんべんです。
でも、実際みてみると、悪くありませんでした。
ナレーションとセリフの中間。マンガのふきだしじゃなくて、絵本の文章のよう、というとイメージしやすいでしょうか。
説明的なナレーションをいれたくなかったんでしょうね。
ペンギンの生態にくわしくないと映像だけでは状況がわかりずらいところもあるし、声をあてることでオスとメスがすぐ区別つくのもいいところです。

ペンギンが卵を産んでそれを120日温めそして雛がかえるまでのシンプルな物語です。