エターナル・サンシャイン
ひどい喧嘩をしてしまった彼女とやりなおそうと会いにいくと、彼女は自分のことをまったく知らなかった。彼女は自分の記憶を消していたのだった。
ジム・キャリー主演、恋人役には「タイタニック」でおなじみのケイト・ウィンスレットが登場。「タイタニック」はなんども奨められたんですがけっきょく観ずに終わっていたんですが、自分のおぼろげな記憶の中にある「タイタニック」のヒロインのイメージとくらべると、すっかりおばさんになっています。美人ですけどね。まあ、もう、ふたり子どものいるお母さんだそうですからしょうがありません。それに、この年齢ならではの恋の重み、痛みが感じられたので、非常によかったです。記憶を消去した彼女にいいよるのは「ロード・オブ・ザ・リング」のフロド役で有名なイライジャ・ウッド。完全な嫌われ役として登場します。「シン・シティ」でも変質的な殺人鬼としてでていたけれど、これはフロドのイメージがつかないようにしているんでしょうか。
ストーリーは、恋人が記憶を消したのを知って、自分も記憶を消すことにします。その作業中の主人公の記憶がメインになります。思い出をふりかえるわけです。不満をいいあったり、喧嘩したりしている記憶のうちはいいのですが、いい思い出もやっぱりたくさんあります。やがて記憶を消したくなくなり、あがくようになります。
けっこう泣けます。ぐーっと盛りあがって泣く感じではなくて、不意打ちを食らわされます。ふつうのラブ・ストーリーはみていられないひとでも、この映画には好感がもてるかもしれません。ふたりともたがいの記憶を消しますが、ふたたび出会って、惹かれあいます。ふつうだと、それでハッピーエンドにしてしまうんでしょうが、この映画はちがいます。だって"ふたりはうまくいかなかった"んですから。そんなことはなかったふりをしたハッピーエンドにはしません。それを忘れないですばらしい最後のエピソードをつくりあげます。



エンドタイトルでながれる曲は、デヴィッド・ボウイの".Heart's Filthy Lesson"。アルバム「Outside」に収録されています。いい声ですよね。ダークなテーマの曲のほうがセクシーで好きです。