はじめに
まずは淡々と流れを書きまして、そのあと僕が思う重要な点などを解説していきます。
採用された時に送っていたサンプル作品も載せるので、よければ参考にしてください。
募集を探して応募するまでの流れはとても単純で、求人サイトでのアルバイト探しと同じ感じです。
①まず募集を探す
僕が募集を探す際に利用したのはこちら。
GANMO(がんも)- 漫画家さん×アシスタントさんマッチングサービス –
https://ganmo.j-comi.co.jp/posts
GANMOという、漫画家とアシスタントのマッチングサービスです。
株式会社Jコミックテラスが運営する掲示板。
2021.1.18現在、利用は完全無料です。
広告も少ししか貼られておらず、仲介手数料などもありません。
ほとんどご厚意で成り立っているサービスだと思います。
ありがたく使わせていただきましょう。
②サンプルとなる作品を用意する
自分はこれくらいの絵が描けますよ、というアピールになるサンプル作品を用意します。
募集によっては「街並みの背景○点、モブ○点以上」など、どんなサンプルを送ってほしいかが明記されている場合があります。
①の募集探しと並行して準備していきます。
③応募する
GANMOでの応募は掲示板を通じてではなく、募集内容に書かれているメールアドレスに直接送る形になります。
こちらも、応募の際に書いてほしい内容が明記されていることがあります。
また、サンプル作品はこの応募メールに直接添付するか、Googleドライブの共有機能などを使って送ります。
④採用!
採用、もしくは採用に近づいた場合など、連絡が来ます。
指示に従いましょう。
不採用の連絡はされない場合が多いです。
流れとしてはこんな感じ。
ではここから、もういちど流れに沿いながら注意すべき点などを解説していきます。
①募集を探す
募集によって条件が多種多様です。
できるだけ自分に合った募集を見つけるために、主に以下の項目をチェックすると良いと思います。
- 先生の絵柄
- 作品のジャンルやストーリー
- 勤務形態
- 給与
これもひとつひとつ見ていきます。
先生の絵柄
募集の中で、先生の絵柄を確認できるリンクが貼られている場合があります。
WEBで連載中の作品であればそのリンクだったり、過去作だったりと色々です。
自分の絵柄とあまりにかけ離れていないか、自分が好きな絵柄かどうかを見るといいです。
自分が楽しく作業できるか、また貢献できるかに関わってくる部分ですね。
作品のジャンルやストーリー
自分があまりに興味のないジャンルの作品を手伝うよりかは、好きだと思える、もっと言えば楽しめる作品を手伝う方が、色々とプラスになりやすいです。
また成人向け作品なんかの募集もあるので、その辺もよく確認しましょう。
勤務形態
在宅で完結する募集も多い一方、先生の仕事場へ出向く形態も少なくありません。
出向く場合は勤務地の場所をあらかじめ確認しておきましょう。
また在宅でも、作業時間がある程度固定されているパターンと、期日までに決まった量をこなすパターンがあります。
他にも、月にどれくらいの作業が発生するのかだったり、締め切り前の作業延長の有無だったりも重要な点です。
「思ってたんとちがう」とならないよう、しっかり確認しましょう。
給与
日給制なのか時給制なのか、もしくは出来高制なのか、これも募集によってさまざまです。
自分が納得できるか要チェック。
次に応募準備についてです。
②応募の準備をする
②としていますが、①の募集探しと並行してやります。
応募の準備は主にサンプル作品の準備です。
サンプル作品は応募する際の自分の顔となる上に、実際の業務に直結する部分なのですごく重要です。
アシスタント経験者の場合はその時に描いたものがあるのでいいと思いますが、問題は未経験の場合ですね。
自分も未経験者だったので、「応募のサンプルにするための作品」を描かなければいけませんでした。
すでに先生の絵柄や作風が分かっていれば、近い雰囲気のものを、少し似せながら描くといいと思います。
また、募集内容に「アシスタントさんには主にこんなものを描いていただきます」という説明があった場合は、それを描くのも一つの手です。
僕は以下のサンプルで応募し採用していただきました。7枚。
なんとなくキャラ~建物を一通り描いて、自分がこの程度描けますというのが分かるようにした感じです。
「無人島が舞台の作品」「瓦礫、鉄くず、自然物などなどが頻出」ということが分かっていたので、建物が壊れていたり、廃墟っぽかったりするものを含ませました。
また制作にかかった作業時間というのは、基本どの募集でも聞かれている大事な情報なので、(ここまでしなくても良いかもしれませんが)ちゃんと見えるように明記しておきましょう。
もし仮にそれで採用されると、自分の実力で対応しきれない要求をされる可能性があり、そうなると双方にとって損です。
また僕が今お手伝いしている先生は、他のアシスタントさんと絵柄を合わせながら描けるかどうかを確認・交渉することもあるそうです。
多くの場合は何人かのアシスタントさんと描いていくので、そういう点も重要なんですね。
いける方はサンプル作品の時点で柔軟な絵柄をアピールしていくといいかもしれません。
ではいよいよ応募です。
③応募する
応募する時の文も重要です。
メッセージ数行だとしても、その人の雰囲気・人柄というのは、なんとなく読み取れてしまうものです。
悪い例。
誤字脱字→「こんな重要な、仕事の応募メッセージでミスに気づかないなんて…アシスタント業務でもミスが多いのでは…」
必要な情報が書いてない→「募集内容でこの情報が必要だって書いたのに…アシスタント業務でも指示を聞いてもらえないのでは…」
使い回しのようなコピペっぽい文章→「 ._. 」
などなど。
まあここまで考えないかもしれませんが、そんな印象を与えてしまう可能性はあります。
できるだけ丁寧に、文も何回か見直して応募しましょう。
もし実力がまったく同じ二人から応募が来たとして、一人しか採用できないとなったら、こういう応募の文章で判断されることもあると思います。
④採用後
僕の場合は、二次選考的なものはなく、直接採用のご連絡をいただきました。
希望する作業日数を伝えたり、LINEやDiscordのコンタクトを取ったりと、指示に従ってやり取りを進めました。
その後実際に作業に入る日に、通話で軽くご挨拶+担当するページの詳細を共有し、あとは各々作業に入りました。
以上が未経験からアシスタントになる流れです。
最後にまとめ。
まとめ
結局アシスタントに必要とされていることは何かと考えると、こんな感じになると思います。
- 求められている絵が描ける
- 円滑にコミュニケーションができる
- 納期を守れる
これを達成できそうだなと思ってもらうことができれば、たとえ未経験でもアシスタントになれるはず。(なれたし)
ちなみに僕は3件目の応募で採用していただきました。
そのうち1件、不採用の連絡をいただいたのですが、そこで「サンプル作品のクオリティにムラがあること」、「将来性があると感じたので、もし立ち上げ(連載開始)のタイミングなら多分採用していたこと」をお伝えいただきました。
不採用だったこと自体は悔しかったのですが、採用がある程度現実的なレベルであることが分かり、また具体的な改善案も見えたので、本当にありがたかったです。
その連絡が来てから、まず弱いサンプル作品を新しく描いたものに置き換え、そして募集は立ち上げのものを中心に探しました。
そして実際、その改善が功を奏したのか、もしくはたまたまだったのかもしれませんが、立ち上げの募集で採用していただきました。
そんな感じで、中々採用がもらえない場合はサンプル作品をより充実させていったり、立ち上げの募集を狙ってみたりするのもアリかもしれません。
サンプル作品の改善は間違いなく効果的だと思います。
また先生に伺ったところ、GANMOでアシスタントを募集した際、応募は7~8件ほどだったそうです。
これが平均値かどうかは分かりませんが、いずれにせよ、GANMOでの応募は鬼のような倍率にはならなさそうです。
出版社の募集に応募したりとか、アシスタントになる方法は他にも色々ありますが、僕はGANMOを通して応募するのがいちばん採用されやすいんじゃないかなと思います。
ではそんな感じで、以上となります!
少しでも参考になっていれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました!