絵がうまくなる流れを考えてみた

絵がうまくなる流れを考えてみた

過去の自分に伝えたいことそのいちです。どんな流れで絵がうまくなるのか、漠然としているところを整理して、具体的なプロセスもまとめてみました。いろんな人の参考になれば幸いです。実践編は後日!

絵がいかにふわふわしているか

絵って難しいですよね。

めっちゃ感覚的なものかと思えば意外にも論理的だったり、でもやっぱり感覚が必要だったりする。
言語化しにくい要素があまりに多いので、なんだかもう分からんってことになりがちだと思います。

50メートル走なら、どれくらい速く走れたかはストップウォッチで計測できます。
秒数という、そうそう動くことのない絶対的な指標があります。

しかし絵はどうでしょうか…。
絵の「良さ」はストップウォッチでも、定規でも測れません。
自分、または誰かの「感覚」で測ります。

これが厄介すぎる。
「よい」「よくない」って恐ろしいくらい漠然としているし、つかみどころがないですよね。
しかも「感覚」は変わります。

50メートル走の速さが場合によって変わるなんてことはありません。
一回8秒50という記録が出てしまえば、時には7秒、あの人にとっては6秒なんていう風には変わりません。

でも絵は変わるんですね…。
自分はめちゃくちゃ良いと思っていても、ある人にとってみたらそんなに好きじゃなかったり。
その逆もありますよね。
またある時に自分が「ええやんこれ!」と思っていても、あとで見たら「えっ…」ってなったりします。
※99.999%の絵描きが経験します。

そんなふわふわもくもくなのは絵だけではありません。
例えば写真、映画、音楽、お笑いなどなど…。
作品といわれるものは大体全部そうですね。
この記事ではそういった絵以外のものにはふれませんが、たぶん通ずるところはあると思います。

では…絵がうまくなる流れ・方法は?

そもそも流れ・方法はひとつではなく、人によったりもしつつたくさんあると思いますが、今回はそのうちのひとつを考えてみたいと思います。

実践編は後日アップします。
今回はひとまず言葉だけ。

その名も「まずは行けるところまで行ってみよう作戦」です。

前述のとおり絵はふわふわで、描ける描けないとか分かりにくいので、

描く」→「歩く
うまくなる」→「良い宝箱を見つける

みたいなたとえで行きたいと思います。

絵と宝箱のたとえ
こんな感じ

例えば、
がんばって描いてみたけどうまく描けなかった

がんばって歩いたけど期待した宝箱はなかった
みたいに表現したいと思います。

人の絵ってまさにキラキラな宝箱で、同じものはそうそう自分には描けないし、
宝箱が見えていたとしても、たどり着くまでの道がわからない感じ。
どうやってそこまで行ったの?!ってなりますよね。

見えていても行き方がわからない
実際は奥の人も必死に頑張っていると思います

そんな感じで、今回考えてみる方法は

行ったことがある、もしくは今の自分で何とかたどり着けそうな宝箱まで行ってから、新しい宝箱を探す」みたいな方法です。
今の自分が描ける最大限のところまで描き、そこからうまくなる方法を探していくということですね。

「なにも描いていない」「拠点に居ること」だとします。
で、みんな、どんなものであれ一応いくつかの宝箱の場所は知っていて、行くことができると思います。

そして、新しい良い宝箱の場所って、拠点からより、自分が行ける宝箱からの方が近いことが多いと思います。

宝の地図
ようするにまず描こうぜということ

なのでまず自分が行ける宝箱に行きます。
それで既にある程度近づいたことになるので、そこから探してみようって感じ。

要は

「これ以上どうやれば良くなるのか分からない」となるまでとりあえず描き、そこから改良していく方法です。

具体的な流れ

まず描く
拠点を出る

これ以上どうやれば良くなるのか分からないところまで描く
とりあえず今の自分が行ける最大限の宝箱まで行く

そこからいよいよレベルアップの方法を模索していく
より良い宝箱を探す

絵のしんどいところって、一回いい感じの宝箱を見つけても、中身を拠点に持ち帰れないことなんですよね。
例えばボールペンの道を歩いていたとして、
結構進んだところにいい感じの宝箱があったとします。

つまり、ボールペンで色々かいていたら結構いい感じにかけた、ということ。

でもまた同じように描きたいと思っても、宝箱は同じ場所にあり続けます。
また描きたいならまた行かなければいけないのです。
道を忘れてしまうかもしれないし、覚えていても結構遠くて大変かもしれません。
でも、何回か向かううちに慣れて近道を見つけるかもしれません。

ひとつ重要なのは、どの方法でうまくなるにしても、

どこかのタイミングで歩いたことがない道、暗闇の道を行かなければいけない
どこかのタイミングで自分の最大パワーを上回るものを作らなければいけない

ということです。

それは簡単なときもあれば、かなりつらいときもあります。
新しい宝箱は自分の行ける宝箱からちょっと歩いたすぐのところにあるかもしれないし、
めっちゃくちゃ遠かったり、真逆な方向にあったりもします。

しんどいこともありますが、マイペースでがんばっていきたいですね。

ではいよいよ、

自分の行ける最大限の宝箱まで行ったら、新しい宝箱はどう探せばいいのか

いくつか思いつくものをリストアップしてみます。

  • こんなのがいいな、と思う絵と比較してみる
  • モチーフとしているものの写真などを改めてじっくり観察してみる
  • 描き方の資料をチェックしてみる
  • 自分以外の人の意見を聞いてみる
  • 全体の色味を一気に変えてしまうなど、ちょっと「オリャー!」と色々試してみる
  • 一晩寝かす

こんな感じでしょうか。


こんなのがいいな、と思う絵と比較してみる

憧れのあの人の絵と自分の絵は何が違うのか、比較して観察してみる

要チェックなポイントは

  • 線の太さ
  • 線の色
  • 構図
  • ポーズ
  • モチーフ

あたりですかね。ざっくりです。
他にも色々あると思いますが、この辺を重点的に観察してみると見えてくるものがありそうです。


モチーフとしているものの写真などを改めてじっくり観察してみる

りんごを描いているならりんごを、女の子を描いているなら女の子を今一度じっくり観察してみる

もちろん写真でもいいと思いますが、
実物を見ると意外な発見があったりするかもしれません。
写真は「Pinterest」というアプリ(サービス)で調べてみるといい感じのが見つかるかも


描き方の資料をチェックしてみる

髪の毛の描き方とか、表情の描き方とか、調べれば結構色々出てくるので参考にしてみる

そこそこ絵の経験がある人は割と自分なりの描き方が確立されている場合がありますが、一回すべてうのみにして1から10まで真似してみてもいいかも。


自分以外の人の意見を聞いてみる

もうひとつの視点を加える

手っ取り早いですね。
むしろ、自分ではもう本当にどうにも分からないとなったら、これをするべきです。
「どうすればいいと思う?」ではなく、
「パッと見の印象どんな感じ?」みたいに聞くと相手も答えやすいかも。


全体の色味を一気に変えてしまうなど、ちょっと「オリャー!」と色々試してみる

オリャー戦法

特に色味はこのオリャー戦法でささったりします。
仕上げ前に全体の色味を調整する人は多いです。

色相をちょっと変えてみたり、彩度を下げたり上げたり。
「おっ」となるポイントがあるかも。


一晩寝かす

Zzz…

意外と効きます。

必死に絵を描いていると結構視野がせばまります。
どうにかしたい気持ちをぐっとこらえて布団に入り、翌朝見てみるといい感じの案が浮かんできたりします。

時間をおくことで客観的にとらえることができるようになるのかな。


そんなこんなで

そんなこんなで新しい宝箱を見つけます。

期待した中身じゃないこともあると思いますが、空っぽということは絶対にありません。
今は使えなくても、あとで利用できたり、他のものと組み合わせて使えることもあります。

まとめ

ということで言葉だけ編は以上です。
実践編は後日作ります。

一番大事なのは拠点から出て歩くことですね。
少しずつ筋肉つけて歩きまくりましょう。


筆者

しまくま

しまくま

@Dinmtam