はじめに
筆者は現在漫画家アシスタントとかをしているデジタル絵描きです。
今使っているペンタブはWacom Intuos Pro Mサイズ。
Intuos Proのレビュー記事はこちら。
そして今回はXP-PEN様からご連絡いただき、商品を提供する代わりにレビュー記事を書くということでご依頼いただきました。
ペンタブ・液タブ市場は一強と言っていいほどWacomが有名で、前書きにも書いた通り僕はWacomの製品しか使ったことがありませんでした。
やっぱりWacomほどすでに有名な企業があると、なかなか他の企業のデバイスに挑戦してみようと思いにくい部分があります。
今回はご提供という形で製品を使わせていただくことになりましたが、この際しっかりWacomと比べてしまいたいと思います。
ペンタブの購入で迷っている方の参考になれば幸いです。
中身・外観
こんなかんじ。
ペン先の替え・ペン先を抜く奴・USBアダプタなど、付属品が色々ありました。
では次に、Deco mini7Wの特徴をまとめていきます。
特徴
公式の紹介ページには以下のように書かれています。
『持ち運びに便利なサイズで高性能。リーズナブルな価格のDeco mini7Wであなたのひらめきやアイディアを
いつでもどこでも描きとめることができます。』
XP-PEN – Deco-mini7W
https://www.xp-pen.jp/product/845.html
まさにそんな感じの製品だと思います。
コスパが良く、十分な機能を備えたペンタブ。
他の特徴もさくっと見ていきたいと思います。
エクスプレスキー
本体の片側についている、8つのボタンのことです。
専用のドライバーで設定することで、それぞれに自分好みの動作を割り振ることができます。
キー入力はもちろん、クリック、ソフトウェアの起動、モニタの切り替え等が設定できます。
ワイヤレス接続
USB接続による有線での使用のほか、付属するUSBレシーバーを使うことで無線接続ができます。
2022.10.11追記 これまで「Bluetooth接続が可能」と誤った情報を掲載しておりました。正しくは「USBレシーバーを使ったワイヤレス接続が可能」です。申し訳ありません。ご指摘いただいた方、ありがとうございました。
対応機種
Windows、Mac、Android、Chrome OS( Chromebook )に接続可能です。
基本なんでも使えるみたいです。
と、このように十分な機能を備えつつ、小さく取り回しの良いデバイス、という感じですね。
またワイヤレス機能のないモデル、「Deco mini7」も販売中です。
早速、数週間イラスト制作に使ってみました。
まずは総合的な感想。
感想
「良い。」
これといって悪い点が見つかりませんでした。
ペンタブとして要求される機能をしっかりこなしてくれます。
「やっぱり老舗Wacomとは描き味が違うのかな」と思ってましたが、正直言って違いが分かりませんでした。
もちろん、僕が使っているIntuos Proは操作範囲が広いので、より繊細な操作をしたいときはそっちの方が細やかに描ける実感はあります。
※どういうことか解説入れておきます。
それぞれ面の大きさが違うので、「Deco mini7W 上で1cmペンを動かしたとき」と、「Intuos Pro 上で1cmペンを動かしたとき」とで、モニタ上でカーソルが動く距離が違い、それが描き味に影響してくるという感じです。
ペンタブの描く面が小さければ小さいほど、ペンをちょっと動かしただけでモニタ上で大きく動いてしまうので、基本的には面が広い方が繊細な操作がしやすい傾向にあるということ。
で、Deco mini7WとIntuos Proで描き比べてみましたが、見てもらって分かる通り、できた絵にほとんど差を感じません..。
操作しやすかったのはIntuos Proですが、最終的にどっちでも同じように描くことはできそうです。
では具体的に、良いところ・気になるところをまとめていきます。
良いところ
安さ
現在Amazonで ¥7,590 です。
ワイヤレス機能の無い方は ¥5,590 です。
ペンタブを初めて買ってみるという方にとって、特にワイヤレス機能の無い方は手を出しやすい価格です。
Wacomから色々高級な奴も販売されていますが、「まあそこまで高い奴じゃなくてもいい」という方も多いと思います。
そういう方にもちょうどいい価格帯ではないでしょうか。
十分な機能
普通に使ってる分にはなんの不便もない、十分な機能を持っています。
他のペンタブにはない鬼便利機能とかはありません。
逆に、他のペンタブにできてDeco mini7Wにできないことというのもないと思います。
描き味
前述の通り、Intuos Proと比べてもそんなに違いを感じませんでした。
しっかり筆圧も効くし、よく描けました。
取り回し
小さく、取り回しが良いです。
僕の場合は持ち運んだりするような使い方はしないのですが、ただ机の上で出したりしまったりするだけでも、小さくて扱いやすさを感じました。
持ち運びする場合はより恩恵を感じると思います。
では次に気になるところです。
気になるところ
剛性
製品全体、結構やわいです。
力を入れるとそります。
このやわさが描き味に影響してる感じはそんなにしないのですが、筆圧を強めて描くときとかちょっと気になります。
Intuos Proがめちゃくちゃしっかりしているので、なおさら感じました。
Bluetooth接続
有線での接続に比べ、無線だとリフレッシュレートが気になりました。
ここでいうリフレッシュレートとは、ペンタブから動かすカーソルのなめらか具合や遅延のことです。
有線では全く問題ないのですが、無線だと結構チラチラします。
ただ意外と描き味には影響なさそうで、使っていればおそらく慣れると思います。
おわりに
以上そんな感じでした!
初めて買うペンタブをどれにしようか迷っている方や、最低限十分に描けるペンタブが欲しいという方におすすめできる、無難に良い製品だと思いました!
こちらはXP-PENの公式サイトです。↓
XP-PEN 公式サイト
(https://www.xp-pen.jp/)XP-PEN 公式ストア
(https://www.storexppen.jp/)
公式ストアから購入すると、製品保証が18ヵ月に延長されるそうです。
またストアでは、製品の無料貸し出しプログラムも実施中とのこと。
買う前に試してみたいという方にはすごくありがたいですね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
よければ他の記事も見ていってください。