キーボード界の王、東プレREALFORCEの使用レビュー

キーボード界の王、東プレREALFORCEの使用レビュー

使っていた前のキーボードがとうとう壊れてしまったのを機に、最強のキーボードと名高い東プレ「REALFORCE(リアルフォース)」を買いました。使って1週間の使用感レビューです!

キーボードの王、東プレREALFORCE

長いので以下「リアフォ」と呼びます。
どん。

東プレREALFORCE - 外箱
東プレREALFORCE - 本体
東プレ REALFORCE R2TLSA-JP3-BK

リアフォにはさまざまなモデルが用意されています。
キーの配列テンキーの有無キーを押す重さ(キー荷重、押下圧)、などが異なってきます。
僕が買ったのは「REALFORCE TKL SA / R2TLSA-JP3-BK」という型番のもので、日本語配列テンキーなしキー荷重はオール30gです。
※キー荷重についてはあとで詳しく説明します。

Amazonで24,382円で買いました。

僕の今までの主なキーボード使用用途は

  • 調べもの
  • メモ、日記
  • 連絡・チャット
  • プログラミング
  • 最近はじめたブログ
  • FPSゲーム
  • デジタルイラスト制作

あたりです。

最近は基本パソコンの前に座りっぱなしなので、平均的な方よりはキーボードに多く触れていて、執筆時点で1週間ほど使用しています。(今もリアフォで書いてます)
とりあえず現段階でのレビューをしていきたいと思います。

まずは打っている感じをご覧ください。

スコスコスコです。

感想から先にお伝えしておくと…


感想「だいぶ良いですね」

はい、「だいぶ良いですね」くらいです。

「めっちゃ良いですね!」あたりと迷いましたが、ここは「だいぶ良いですね」です。
今のところ買って後悔はしてませんが、「なんでもっと早く買わなかったんだ…!」とまではなってません。(ブログで長文入力をし始めたのが最近からだったということもありますが)

では細かく書いていきます!

耐久度

リアフォの大きな特徴のひとつとして、「静電容量無接点方式」という仕組みがあります。
公式ホームページでは、

スイッチ機構に静電容量無接点方式を採用しています。電極が接することなく一定レベルに近づけば回路が接続されてキー押下を認識する仕組みのため、物理的な接点が無く、信頼性と耐久性に優れています。(公式ホームページより引用)

と書かれています。

詳しくはよく分かりませんが、一般のキーボードの「電極っぽいものが物理的にぶつかって認識される」仕組みに対し、「電極っぽいものが近づくだけで認識される」ような仕組みなので、信頼性耐久性に優れているというわけですね。

なんと5000万回のキー入力耐久試験をクリアしていて、とにかく頑丈なようです。

リアフォをめちゃくちゃおすすめされている方はこの点を結構推している印象があります。
「めっちゃ長く使えるので相棒みたいになりますよ~!」みたいな。

ただ耐久度に関していえば、たとえば僕がリアフォの前に使っていた「Razer Blackwidow Ultimate 2014-JP stealth」というゲーミングキーボード、
こちらは商品説明に「6000万回のキーストロークに耐えうる仕様」とあり、実際に僕はゲームなどでかなり酷使していたのにもかかわらず、なんと4年ほど耐えてくれました

なのでリアフォについては、もちろん一般のキーボードと比べれば十分に高い耐久度がありますが、その他ゲーミングキーボードでも同レベルの耐久度をほこるものがあり、リアフォ唯一無二の耐久度というわけではなさそうです

ちなみに前のキーボードは、最後の1年~半年あたりから「押しても反応がない」「一回押しただけで複数回反応する」などといった不具合が低頻度で出始めたので、厳密にいえばもったのは3年ほどです。

リアフォは少なくとも前のキーボード以上の期間を共に過ごせるといいなと思います。

まだ1週間しか使っていないので、耐久度に関してはレビューはなく説明だけですが、そんな感じです。
もちろん、あたりまえですが今のところ壊れる気配は感じられません。

デザイン

包み隠さずいうと、最初はほとんどのリアフォのデザインに困りました。

まずロゴが微妙じゃないですか?(もちろん感じ方は人それぞれ)
「かっこよさは捨ててます」みたいな、いさぎよい印象のもあるのでそれはまだいいんですが、「かっこいいだろ」感がすごいやつもあるんですよね…。

実はそこで購入自体わりと悩んでいたんですが、まあいざ使いだしたらそんなにまじまじとデザインを見たりしないだろうということで目をつぶりました。
実際あんまり見ないし、さらにいうとむしろかっこよく思えてきました。

キー荷重(押下圧)

僕が買ったリアフォは「Sシリーズ」と呼ばれるモデルのひとつで、すべてのキーの荷重が「30g」となっています。

キー荷重は「どのくらいの重さでキーが沈み込むか」を表しています。

一般的なキーボードは45g~60gくらいなので、ふつうのより軽いということですね。

他には「オール45g」「オール55g」「変荷重」といった種類があります。
変荷重というのはキーごとに重さが異なる仕様で、小指で押すことが多いような端っこ側のキーは30g、それ以外は45g、というふうになっています。
詳しくは公式ホームページでご確認ください。

僕が選んだオール30gは、「指を置いただけで押せてしまう」と言われるほどで、たしかに実際意図せず入力してしまう場面は10回くらいあったかな…。
意識せず、ぼけーっと気を抜くと入力欄が
「ああああああああああssssssssssssssssssssss」みたいになる。
もう少し使ってたら慣れてくるかなっていう感じです。

追記:しばらく使ってたら慣れてそういうことはなくなりました!

オール30gを選んだ理由

まず前のキーボードを使っていた時、ブログとかで長時間タイピングする際になんか微妙なんだよなーと思っていて、なんとなくMacBook Proの方で書くことがほとんどでした。
(プログラミング、コーディングも多くの文字を入力しますが、ブログほどダダダダと流れるように書いたりはしません。僕はブログを書くときだけ微妙だなと感じていました。)

そしてちょうど壊れてしまったんですが、その時に色々調べているうちに「キー荷重が軽い方が疲れにくい」ということを知り、前のキーボードの仕様を調べたところ、キー荷重は45gでした。
それで「なるほど!だからなんか文章を書くときは微妙だったのか!」からの、「じゃあそれより軽くて疲れにくいと噂のリアフォオール30gがいいな!!」となり、オール30gを選んだ次第です。

一応変荷重のモデルも検討しましたが、ゲームではだいたい移動キーとして「W、A、S、D」が使われます。

ところが変荷重だと「A」だけ30gとなってしまい、ゲームをやるには適さない、というレビューを見ました。
なるほどねと思い変荷重は候補から外れました。


で、オール30gどうなの?

めっちゃ良いです。これからもずっとリアフォで文章を書いていきたい。

前のキーボードでの文章入力が微妙だったのは姿勢の問題もあるのかなと思っていたんですが、リアフォの使用感を考えるとやはりキー荷重が問題だったのかなという感じ。
それに前のはゲーミングキーボードなので、打っているときの音も含め、多少強めの打鍵感をしっかり感じるように作られています。
まあ結局打ち心地が原因ということですね。

疲れにくさ

そもそも僕はぶっつづけで書いたとしても3~5時間くらいで、別にそれで「あ~タイピング疲れたわ~~」と感じたことはあまりなかったのですが、それでもやっぱりリアフォの楽さはめちゃくちゃ感じます

やっぱり30gは相当軽い力で打てるし、爽快感があります。
最高。

打ち心地

打った時の音は「スコスコ」した感じです。
僕は意識して選んだわけではありませんが、一応静音モデルということで、結構静かです
どこで使っていたとしても、よほど激しい打ち方をしなければ他の人に音で嫌がられるようなことはないと思います。

ただしっかり打鍵感はありますし、「めっちゃくちゃ静かだな!」というほどではないかも。
「一般のキーボードに比べて音には配慮している程度」という印象です。

で打ち心地なんですが、使い始めの二日間くらいはタイピングしていてなんかニヤニヤしてくるほど気持ちいいです
ふとした時にニヤリとしてしまいます。
普段音楽をかけながらタイピングしていることも多かったのですが、音が気持ち良いからイヤホンもせずにやったりするほどです

買う前、リアフォがめっちゃきもちいきもちい言われているので、PCパーツ屋に行って試したんですが、実際に家で触るとその時の数倍の感動があったんですよね。
店で触った時も「おお~」ってなったんですが、「たしかに一味違うかも」くらいで、そんな言われてるほどの気持ちよさは感じていませんでした。

他の方のレビューで「家で触らないと良さは分からない」みたいなことも書かれていたんですが、あんまり信じておらず、まあふつうに良い感じだしと思って買いました。
そして届いて打ってみたらニヤニヤが止まりません

なんでだろうかな、たしかに店と家とじゃ触った気持ちよさが段違いです。
やっぱり実際に画面に文字が表示されるのが大きいんでしょうか。
店だとパソコンには繋がってませんからね。

ただそれでも、リアフォの打ち心地、そうでもないと感じる方はいる気もします。
まだブラインドタッチ(タッチタイピング)ができない方は感動もちょっと少ないかも。
ばりばりキーボードを使い倒すような、どっちかというとヘビーユーザーな方にいちばん刺さる感じですね。

実際に店で触るのがいちばんですが、むずかしい場合、ブラインドタッチができるかどうかで判断するのもひとつありかなと思います。
ブラインドタッチができ、めっちゃ文字を打ち、キーボード好きでござるという方はエイヤッと買ってもいいかも。

ゲームに使えるかどうか

「キーが軽いのでゲームのように同じキーを押し続ける操作にも向いていて、これまた疲れにくい。」

というレビューを見たのですが、僕はなにも感じませんでした
なにも感じないどころか、キーを押してしまわないように神経を使わなければいけないのがマイナスポイントでした。

ふつうのキーボードは手の力を抜いて指を置いておくことができると思いますが、リアフォ30gはそうは行きません。
今までどおりに手を置いたら入力してしまうのです
なので常に指を上げておく力を少し使うことになり、手が疲れました。

ただ実は疲れたのは最初だけで、僕の場合2日目くらいには慣れてしまいました
結局今までと変わらずゲームができています。

慣れたらゲームにも余裕で使えるけど、特別向いているとか、疲れにくいとかいうことはない、という感じです。

ていうかそもそも、タイピングと同様にゲームも長時間プレイしていて「あ~~キー操作で手疲れた~~」って、僕はあんまりならないです。
初日のリアフォはなってしまったので、そう考えるとちょっと微妙ですよね。
ちょっと慣れが必要です。

追記:慣れると本当になにも感じず、ふつうに、快適に使えます!

ショートカット用に使えるか

デジタルイラスト制作だったり、動画編集だったり、ショートカット用にキーボードを使うのも最初は疲れますが慣れると思います。
僕は左手キーボードを買ったのでショートカット用にリアフォは使ってませんが、リアフォでも問題なく使えます。

APC、スペーサー

APCはアクチュエーションポイントチェンジャーの略で、「キーがどれくらい沈み込んだ時に入力されるか」を変えることができる機能です。
値を小さく設定すれば、より浅いタイミングで反応するようになります。

僕はすべていちばん深い3.3mmで設定しています。
浅くすると数値上は反応速度は速くなりますが、体感できるほどではないですね。
誤入力防止の意味も込めていちばん深くしています。

スペーサーはぴろぴろのクッションのようなシートで、キーボードの中に敷くことにより「キーの沈み込み具合」を調整できるものです。

東プレREALFORCE - スペーサー
スペーサー

僕が買ったものは2mmと3mmのふたつのスペーサーが同梱されていました。
両方とも試しましたが、打鍵感が損なわれる感じです。
より静音にしたい場合はいいかもしれませんが、僕はなにも無しのままがいちばん好きだったので使っていません。

ちなみにスペーサーを使った場合は、あわせてAPC機能で浅く反応するように設定しないと効かなくなります。
詳しくは同梱の説明書に書いてあります。

あとちなみにスペーサーを敷くときはキートップをすべて外す必要があるんですが、これが修行。
キートップを外す器具は付属していますが、それでも固くてしんどかったです。


総評

タイピングにおいては神
なにか文章を打ちたくなる気持ちよさです。

ゲームやショートカット用としては普通
意図せずキーを押してしまわないよう、少し慣れが必要ですが、慣れるとふつうに快適です。

そしてもう一度、タイピングにおいては神
「一度リアフォを味わうと他のキーボードには戻れない」とよく言われていますが、たしかに文字入力に関してはそのとおりかもしれません。
そのくらい軽くて心地よいです。

リアフォがおすすめな人、じゃない人

ブログなどで文章をダダダーッと打ちまくる方

きっと刺さるはずです
特にブラインドタッチをする方には極上の打ち心地を与えてくれるでしょう。

ゲームメインで使う方

リアフォでも問題なく使えますが、特段メリットは感じません

イラスト制作、画像編集、動画編集などのショートカット用に使う方

ゲームと一緒でもちろんできますが、こちらも特段メリットはないかなといった感じです

プログラマーの方

ここは人によるかもしれません。
僕は個人で何かを作ったりウェブコーディングをするくらいなので、ブログの文章のように猛烈に打ちまくることはありません。
そのくらいの場合はリアフォじゃなくてもいいかなと思います。
めちゃくちゃ打つという方にはおすすめできます。


以上が僕の見解です。
1か月後くらいにまた感想が変わってきたら新しく記事を作りたいと思います。
特に変わらなかった場合はこの記事にその旨追記しておきますね。

追記(2020.6.15):追記めっちゃ遅れました!今でも感想は変わりません!スコスコスコ

そんな感じです!
最後までお読みいただきありがとうございました。


筆者

しまくま

しまくま

@Dinmtam