【実践編】絵がうまくなる流れを考えてみた

【実践編】絵がうまくなる流れを考えてみた

前の記事で「絵がうまくなる流れを考えてみた」と題して、具体的な方法もあわせてまとめてみました。今回はそれの実践編です。前のは言葉だけだったので、実際に自分がその方法でやってみたプロセスを書いていきたいと思います。

実践編

前の記事でまとめてあることを前提に話を進めていくので、読んでいない方はよければ先にどうぞ。

絵がうまくなる流れを考えてみた

では早速。

今回はこちらの方のこの作品からインスパイアされて描きました。
一面ガラスで外の様子が開放的に見える感じが超いいですよね。

この投稿をInstagramで見る

Jeff Östberg(@jeffelicious)がシェアした投稿

前の記事の流れで行くと、まず今の自分ができるところまで描くことになります
そんで「こっからどう手を加えればよくなるのか分からない」という状態(①)になったら、
参考の絵と比較したり、人に聞いたりして改良する(②)という流れです。

つまり一応完成だったと、そこからがんばったができるわけです。
その①と②が僕の場合どんなだったかを先に載せちゃいます。

プレ完成
①一応仕上がったもの
完成
②最終的な仕上がり

どうでしょうか。
こんなもんか、っていう感じかもしれませんが、
①と②どっちのほうが良いか尋ねたら基本②を選んでもらえると思います。

この絵単独で見たら「うまくなったか」というのは正直むずかしいラインかもしれません。
でもこの流れを長期的に続けていけば確実に上達していくと思います。
①から②に到達させる追加のがんばりこそが、自分の描く力を養っていくという感じ。

そう信じて、以下具体的にどうやったかを解説していきます。

①までの流れ

まずラフ
ラフ

僕は海が好きなので外はビーチに。
こんなところに住みたいなぁ」をテーマに進めてみました。


カラーラフ
カラーラフ

全体のイメージをつかむためにカラーラフを作ってみました。
実は初の試みです。
さいとうなおきさんの動画で重要だとおっしゃっていたのでやってみました。

※ラフ、カラーラフについては反省点があります。最後のまとめで解説してます。


①一応の完成
プレ完成

まあ一応最初のラフどおりに描きたいものは描いたぞ…という段階です。
ここからがんばっていくわけですね。

僕はこのとき『なんか期待したのと違う気がする』と感じていました。
なんでかは分かりません。

そこで方法その一。

こんなのがいいな、と思う絵と比較してみる

冒頭で書いたとおり今回はまさに「こんなの描きたいな」という元となった絵があるので、そちらと比較してみます。

この投稿をInstagramで見る

Jeff Östberg(@jeffelicious)がシェアした投稿

プレ完成

すぐ分かりました。
僕の方は要素が少なく、スカスカだったのです。

特に絵の下側。密度が足りませんでした。
パソコンの画面とか左のポスターとか、細かく描くところは描いていたんですが、全体で見たときにはまだまだスカスカ感があったという感じです。

もっと具体的に観察してみると、参考の絵は「画面のきわに見切れるように物が配置されている」ことがわかりますね。
画面のきわで物が見切れていると、その先にもまだ物がたくさんある感じが出て、絵自体に広がりを持たせることができるみたいです。

僕のも画面左下の方で草と階段が見切れていますが、右下はなにもありません。
そこがスカスカ感の原因だったようです。

ということで右下に「棚、ピアノ、イス、じゅうたん、浮き輪」を描きました。

そうすると下に密度が出て、今度は上側がスカッてしまったので、
上の左右に「よく分からない骨の飾り物」を追加しました。
こんな感じ。

物を追加した後

空や山といった外の景色も単体で見たら密度はなくスッキリしていますが、これは部屋との対比で広々とした感じが出て良いかなと思ったので密度的な変更はなしです。

他にもちょろちょろ追加していますが、だいたいそんな感じです。

そして方法その二。

全体の色味を一気に変えてしまうなど、ちょっと「オリャー!」と色々試してみる

自分に言われたとおり全体的に色味を調整してみました。①の時点でも何度か調整はしていたんですが、改めてちょっとだけ淡すぎたので彩度を上げコントラストを強めました

完成

同時にりんかくの主線もちょい濃いめにし、画面を引き締めました。
ちょうどいいくらいの感じにできたと思います。

ガラスの白い線も「オリャー」です。
漫画とかではよくある表現だと思いますが、カラーのこういうイラストにも合うのかと試してみました。
まあ別にめっちゃささったわけでもないですが無いよりはってくらいな感じですね。

最後に方法その三。

一晩寝かせる

描く気力の持続に役立ちました。大事。

完成!

完成

今回は比較、オリャー、寝かせるの3点で攻めました。
記事的にはもっとやった方が良かったかな…。

まあ張り切りすぎてもよくないし、しんどすぎない程度にほどよくやるのがいいということで勘弁してください。

まとめ

以上実践編でした。

描き終わったあとに思いましたが、ラフ、カラーラフはもっとちゃんと検証した方がいいですね。
今回はスカスカだったのが主な改善点でしたが、なんとこれ、ラフ、あるいはカラーラフで気づくことができます

ラフ
ラフ

なんで今回は気づけなかったのかを考えてみましたが、原因はたぶん「ラフのその先を考えていなかったこと」にあるのかなと思いました。
ラフ、なんとなく線がワシャワシャしていて密度を感じてしまいますが、実際は描き進めるにつれてもっとスッキリしていきます
なのでそれを見越してさらに密度がないとだめっていうことですね。

またカラーラフを作っていた時の僕は、なんとなく線無い方がいい感じじゃんと思って主線を非表示にしていました。
改めて言うとものすごく当たり前ですが、最終的に主線ありで仕上げるなら、カラーラフも主線ありで作ったほうがいい

線ありカラーラフ
線ありカラーラフ

でもたしかその時は主線ありか無しかすらはっきりと決めてなかったような気がします。

なので結局その辺も含めて、「あとあと仕上げるのが遠回りになってしまうので、ラフをしっかりつめておくといい」という、まさにさいとうなおきさんの動画で説明されていたそのままの考えにたどり着きました。
言葉で理解していたつもりでしたが、自分で体験して初めて身になった気がします。次からがんばります。

また、改めて「うまくなる流れ」を考えながら描きましたが、やっぱり大事なのは「描くこと」ですね。

絵って描かないと描けないんです。

変なこと言っているようですが、これはまじで心に留めておきたいところです。

そしてもう一個大事なのは例の①から②のがんばりです。
これは言葉でぽこぽこ説明するのは簡単なんですが、実際にやろうとするとだいぶしんどい。

「ここをこうしたり、これを追加すればよくなるはず」と分かっていても、「えっだるくね?」となります。※僕は今回8万回くらい思いました。

今回の絵だってぶっちゃけもっと丁寧に描けるところはいくらでもあるし、改良の余地は東京ドーム3個分くらいあります。
つまりまだ①の段階と捉えることができます。
いやでもさすがにしんどくてきつい。

そもそも絵を描くのって相当大変なことだと思います
よほど動機があったり、楽しめたりしてないと続かないですよね。

だから少しでも改良できて、進歩があったならそれでウェーイでいい。
そう思いたいです。
一晩どころか五晩くらい寝かせる日があってもいいと思います
自分のスタミナとよく相談してじっくりトコトコ進めるのが鍵。

次描くときには今回の②レベルまで来て、それを①として、でまた②を目指していきたいと思います。

そんな感じ!
最後までお読みいただきありがとうございました。